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「ごみ減量」の善意にメロン実る

 2013年08月25日 
思いがけず実った「ごほうびメロン」に笑顔の稲場京子さん。手前左がコンポスト器
 家庭で長年にわたって生ごみの堆肥化(コンポスト)に取り組んでいる北野中の保険代理店経営、稲場京子さん(79)が「堆肥から発芽したメロンに実がつきました」と本紙へ知らせてくれた。
 稲場さんがコンポストを始めたのは37年前。当時中学2年生で、夏休みの自由研究で「赤穂市のごみについて」調べた長男の広宣さん(51)から「ごみの焼却のために莫大な費用がかかっている」と聞き、「少しでも、ごみを減らそう」と思ったのがきっかけだ。
 ポリバケツをひっくり返したようなコンポスト器をホームセンターで購入。それ以来、生ごみを収集ステーションに出したことは一度もない。十数年前からは出来た堆肥を使って自家菜園も始めた。
 6月ごろ、コンポスト器を置いてあった地面から、つる状の植物が発芽しているのに気付いた。そのときは気に留めなかったが、7月下旬にふと見ると、直径10〜15センチほどのメロンが3個実っていた。収穫して仏壇に供えると、部屋中が甘い香りでいっぱいに。「高級メロンのようなおいしさ」を夫の祐さん(82)と一緒に味わった。
 陰徳あれば陽報あり。「天からのごほうびをいただいたと大感激しました」と京子さん。過去には堆肥から青じそ、ゴーヤーなどが実ったこともあったといい、「これからも楽しみながらコンポストを続けます」と笑顔で話していた。
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掲載紙面(PDF):
2013年9月7日(2052号) 3面 (10,590,750byte)
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