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復興への祈り込めた「満開桜」

 2013年09月15日 
一つ一つの花に祈りを込めて描いた「命の一本桜」
 東日本大震災で被災した子どもたちを励ますために桜の巨木を描いて贈る「命の一本桜プロジェクト」のワークショップが15日、佐用町光都の「ひょうご環境体験館」であった。手のひらに塗ったピンク色の絵の具を約30人の参加者全員で模造紙(縦3・2メートル、横8メートル)にスタンプ。「一日も早く、本当の“春”が来ますように」と一つ一つの手形に願いを込めた“満開桜”は近く、福島県いわき市内の小学校へ届けられる。
 プロジェクトの発案者で、神戸市東灘区で絵画教室「アトリエ太陽の子」を主宰する中嶋洋子さん(61)を講師に迎えた。親子連れ約20人に同館職員も加わり、クレパスで緑の大地、天に向かって伸びる幹と枝を描画。濃淡2色を用意したピンク色の絵の具を両手に付け、無数の花を画面いっぱいに咲かせた。
 約1時間で完成した作品は、幹からしっかりと根を下ろし、どっしりとした安定感のある桜になった。「みんなの祈りがこもった一枚になりました。この思いはきっと届きます」と中嶋さん。赤穂から家族4人で参加した塩屋の小学5年、竹垣美亜さん(10)は「この絵を見て少しでも元気になってくれたらうれしいです」と笑顔で記念写真に収まった。
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掲載紙面(PDF):
2013年9月21日(2054号) 3面 (9,485,998byte)
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