ぬかるみ対策工事がスタート
2013年09月25日
パイプラインから勢いよくプールへ圧送される軟弱土砂
海底にたまったぬかるみを取り除き、代わりの砂をかぶせる工法を採用。24日からは、「泥上吸引圧送機」と呼ぶ水上専用のバキューム重機で黒いヘドロ状になった土砂を吸い取っている。キャタピラー付きの台船で河川や湖沼のような地盤が柔らかい場所でも移動が可能。水位が上がって機体が浮いてもアンカーで固定して作業できるという。
計画では、吸い取った土砂は唐船山西側の潮干狩り場の陸地に四方を盛り土したプール(容量約3000立方メートル)までパイプラインで圧送。乾燥してからトラックで搬出し、福浦の採石場に埋め立て処分する。ぬかるみの除却量を170〜300立方メートルと想定。順調なら1週間程度で浚渫を終える。
その後、海水浴場側と潮干狩り場側を合わせて約1万2000平方メートルの範囲に海砂を敷く計画。必要な約4500立方メートル分の砂は「浸食されにくいように」と粒径平均0・6ミリ以上とし、山口県下関市の日本海に浮かぶ蓋井島(ふたおいじま)から運び入れる。
問題の原因究明と改善方法について協議する対策検討委員会(委員長=青木伸一・大阪大院教授)は現地調査とシミュレーションから、「ぬかるみの上に厚さ20センチ以上の砂層があれば人が歩いても沈み込まない」ことを確認。今回の対策工事では余裕を見込んで厚さ30センチ程度の砂層を作り出す。
8月まで実施した原因究明の追加調査は「現在、データを精査中」(同土木事務所)だが、「河川の流出土砂が波浪、潮流によって海岸に堆積」したとする対策検討委の推定と矛盾しないという。「暫定工事後もモニタリングを継続し、必要な対策を講じたい」と話している。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2013年9月28日(2055号) 1面 (8,467,393byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
街のバリアフリー 学生らが実地検証 [ 社会 ] 2024年07月20日消防操法大会 第6分団が西播大会V [ 社会 ] 2024年07月19日「丁寧な説明あったほうがよかった」牟礼市長が知事対応に苦言 「ルール守って楽しい夏休みに」ヒーロー寸劇で防犯啓発 水道水のPFAS検査 市内すべての水源地に拡充 [ 社会 ] 2024年07月13日海水浴場 15日から丸山と唐船でオープン [ 社会 ] 2024年07月07日「アース坂越の森」 環境省の自然共生サイト認定 [ 社会 ] 2024年07月06日赤穂市民病院 入院病棟に無料Wi―Fi整備へ [ 社会 ] 2024年06月29日海岸保全区域の「恋ヶ浜」 無許可で砂採取 兵庫県が業者を指導 新学校給食センター 来月中旬から建設着工 [ 社会 ] 2024年06月22日赤穂RC 次期会長に木虎知己氏 [ 社会 ] 2024年06月19日赤穂LC 新会長に嘉陽田征信氏 [ 社会 ] 2024年06月19日元TOKIOの山口達也さん「未来と自分は変えられる」 [ 社会 ] 2024年06月16日能登で災害支援 市職員が活動報告 [ 社会 ] 2024年06月15日兵庫県下初の農村RMO 周世・有年横尾地区に設立
コメント
0 0
投稿:ダッシュ海岸 2013年09月27日コメントを書く