近世塩業史研究で博士号
2014年02月01日
西畑俊昭さんに授与された学位記と著書『近世入浜塩業の研究』
昭和49年に同大文学部史学科を卒業して兵庫県の教員採用試験に合格した西畑さんは太子高校、赤穂高校などで社会科を教えるかたわら、『赤穂市史』の執筆に携わった。昭和54年に「日本塩業研究会」の一員となり、第一人者だった渡辺文則氏や河手龍海氏、廣山氏らに師事。近世入浜塩業を5つの時代に区分する手法を考案し、塩業研究の体系化に大きく寄与した。
昨年2月には、これまでの研究成果をまとめた『近世入浜塩業の研究』(清文堂出版、A5判619ページ)を上梓した。17章からなる著作は生産、流通、経営など多角的方面から塩業を捉え、うち7章は新稿。西畑さんにとって集大成とも言える一冊で、主指導教員の中山富広教授(日本近世史)は「膨大な古文書を丹念に調べ上げた功績は極めて大きい」と価値を評価する。
「一つの疑問を解決すると、また新たな課題が見つかり、研究の面白さにはまった」と振り返る西畑さん。残されたテーマとして「近世と近代をつなぐ天保期の考察」を挙げ、「続編として世に問いたい」と考えている。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2014年2月1日(2073号) 1面 (10,000,336byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
繊細な和紙の美、ちぎり絵展 [ 文化・歴史 ] 2013年02月22日
豪州遠征へオペレッタ稽古 美術家連合会の第5回展 [ 文化・歴史 ] 2013年02月16日新田のギャラリーで田中繁雄展 [ 文化・歴史 ] 2013年02月16日
山鹿素行の著書を解説 有年公民館でふるさと講座 [ 文化・歴史 ] 2013年02月15日ママキッチンで書道サークル展 [ 文化・歴史 ] 2013年02月14日大石神社で百人一首祭り [ 文化・歴史 ] 2013年02月10日
温泉で疲れ解消? 義士の自筆書状 [ 文化・歴史 ] 2013年02月09日
新発見文様か? 八芒星の赤穂緞通 [ 文化・歴史 ] 2013年02月09日
新進書家が初めての個展 [ 文化・歴史 ] 2013年02月08日
大鳥圭介ゆかりの地ウオーク 絵マップ全国展で審査員特別賞 箏とソプラノ、春を運ぶ調べ 義士との関わり描いた紙芝居 [ 文化・歴史 ] 2013年02月05日
コメント
かかる研究が評価されていくのは喜ばしいことです。
赤穂にとって、知の財産ですね。
1
0
投稿:くらのすけ 2014年02月02日コメントを書く