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産廃専門家会議のメンバー決まる

 2014年04月30日 
 兵庫県西播磨県民局は30日、産業廃棄物最終処分場の設置計画について意見聴取するための専門家会議の構成メンバーを発表した。
 廃棄物最終処分場と地盤工学に詳しい勝見武・京都大学大学院教授、地質学を専門とする先山徹・兵庫県立大学准教授など5人。同県民局は「必要とする分野の専門家を選任した」としている。
 メンバーは他に▽清野純史・京都大学大学院教授(防災工学、地震工学)▽東海明宏・大阪大学大学院教授(環境リスク)▽野邑奉弘・大阪市立大学大学院名誉教授(熱工学、エネルギー)。「最先端の知識と豊富な活動実績を有する専門家」(四方俊郎・環境参事)を選んだとしている。
 会議は非公開とし、議事要旨と会議資料を「後日ホームページなどで公開」する方針。「自由な発言に支障が生じる」「事業者が専門家の発言内容の一部を利用するおそれがある」といった懸念がメンバーから出されたため、意見を尊重したという。
 同県民局は昨年12月、赤穂市西部地区における産廃処分場設置計画の反対署名を受け、「技術的な検証」を目的に「第三者委員会」を設置する考えを表明していたが、「意思決定機関ではなく、あくまでも専門家から意見を聴取する機関」との位置付けで「専門家会議」とした。設置時期が当初予定していた3月末からずれ込んだ理由については「人選を慎重に進めたことと、手続きに時間を要したため」(同参事)と釈明した。
 第1回会合は5月7日(水)に加里屋の赤穂健康福祉事務所で開かれる。会議規約を定め、座長と座長代理を選出。県民局が設置計画の概要を説明し、福浦の計画予定地を視察する。その上で今後の会議の進め方について話し合う予定。
 会議体の設置をめぐっては、計画反対の立場を取る市民団体「赤穂の環境を守る会」(川西康行・世話人代表)が市民推薦委員をメンバーに加えるように申し入れていたが、聞き入れられなかった。川西世話人代表は「専門家会議が事業者を利することのないように監視する必要がある」とし、引き続き会議の公開を求める考えだ。
 今後のスケジュールについて四方参事は赤穂民報の取材に、「開催回数は未定。相当の時間をかけることになるのではないか」と長丁場を想定。また、「今後に管内で新たに産廃処分場計画が条例手続きに入ったとすれば、その時点で取り扱いを検討する」と答え、意見聴取対象の追加を視野に入れていることを明らかにした。
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掲載紙面(PDF):
2014年5月3日(2086号) 1面 (8,455,327byte)
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