- トップページ>
- 絵本で世界を旅しよう>
- 記事詳細
ユーモラスな絵本
2014年07月12日
『あめふりの おおさわぎ』 ○作/デイビッド・シャノン ○訳/小川仁央 ○評論社
『あめふりの おおさわぎ』もそのうちの一冊です。
物語は、ある土曜日の朝に急に雨がざあざあと降りだし、町中が次々とてんやわんやの大騒ぎ。犬はほえるは、鶏が鳴くは、車は渋滞するは、人々は怒鳴り合うは…。しばらくして、雨が止むと、それまでとは打って変わって…。
雨降りで大騒ぎをしながらも、人々の暮らしぶりをユーモラスに明るく伝えてくれている絵本です。
読んでいて、ふと思ったのですが、戦後の日本人の暮らしは、地域社会に根付いていた絆は弱まり、アメリカから輸入された「家族中心主義」や「個人の尊重」といった思想が広がりました。その傾向は、今日ではますます強くなってきています。
アメリカ的な暮らしに近付こうとしているうちに、何か大切なものを忘れてしまったのではないでしょうか。そんな思いがしてなりません。
* * *
『あめふりの おおさわぎ』○作/デイビッド・シャノン○訳/小川仁央○評論社
* * *
▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」で3000冊を超える蔵書を無料貸し出し。第2・第4土曜日に開館。有年原434。TEL49・2089。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2014年7月12日(2095号) 4面 (9,250,620byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 絵本で世界を旅しよう ]
クルピラが住むアマゾン 2013年09月28日
夜のスイッチ 2013年09月21日
古老とかかし 2013年09月14日
ちょうちょうへの思い 2013年09月07日
クック諸島のマウイ 2013年07月20日
なみ 2013年07月13日
世にも不思議な物語 2013年06月29日
年をとったひきがえる 2013年06月01日
夢みる少女 2013年05月25日
本はきらいですか… 2013年05月18日
はじめの ちいさな いっぽ 2013年04月13日
すばらしい絵本との出会い 2013年04月06日
きみの行く道 2013年03月23日
あっ おちてくる ふってくる 2013年02月23日
時間はどこにいるの? 2013年02月16日
コメントを書く