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退任を正式表明「将来の道筋できた」

 2014年09月04日 
本会議の冒頭で今期限りの退任を正式表明した豆田正明市長
 来年1月の任期満了をもって赤穂市長を勇退する意向を示していた豆田正明氏(70)は4日に開会した9月定例会で今期限りの退任を正式表明した。また、次期市長選へ出馬する意思を固めている明石元秀副市長(63)は同日、今月8日付けで副市長職を辞職する辞任願を提出し、承認された。
 豆田氏は本会議の冒頭であいさつに立ち、「任期満了をもちまして、市長を退任させていただきたい」と表明。財政健全化や子育て支援、地域活性化など取り組んできた重点施策を振り返り、「将来の発展の道筋はできた」と述べた上で、「今後は新しい人に、新しい考えで、さらなる発展を目指していただきたい」と後進へ道を譲る決意を語った。
 傍聴席には支援者ら約20人が座り、あいさつを見守った。初当選の選挙戦から支えた支援者の男性(69)は「3期12年間、病気もせずに休まず勤め上げ、市民の理解と職員の協力を得て財政健全化をやり遂げた。『ご苦労様』の一言に尽きる」とねぎらった。
 本会議終了後に行われた会見での報道陣との主なやり取りは次のとおり。
―退任の理由は
 「少し体力に自信がなくなったような思いがしてきたことと、3期12年という区切りが、一つの時代の変わるときではないかと。70にもなると新しい考えも浮かばないようになってきた」
−12年間の市政運営を振り返って
 「最初の4年間は非常に厳しい市政運営で、よく乗り切れたなと思う。みんなの協力あってのことで、一人の力でできたことではない。時代の変化が早く、12年前のことは遠い前のような気がする」
−上郡との合併協議についての感想を
 「最終的には住民投票で市民の意向を聴いたが、将来的にはまた広域化の話が出てくることがあるだろう。その時々の情勢によって対応していかなければならない」
−やり残したことは
 「ある程度やりとげた。細かい部分はあるが、自分としては達成感がある」
−今の気持ちは
 「退任を正式に表明してすっきりした。残りの任期をしっかり務めたい」
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掲載紙面(PDF):
2014年9月6日(2102号) 1面 (13,020,641byte)
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