よみがえる農村の原風景「内海みさ子創作人形展」
2014年11月12日
「内海みさ子創作人形展」の展示作品の一つ「師走(餅つき)」
作者の内海みさ子さん(81)は今から30年前の公民館講座で農民人形作家の渡辺うめさん(今年9月に107歳で死去)と出会い、55歳から4年間、渡辺さん方で人形制作を教わった。但馬の農村部で生まれ育った幼少期の体験や思い出を基に、布を縫い合わせて作った人形は素朴な温かみがあり、各地で開かれる作品展で人気を集めている。
「当時の風習や民俗を知る上でも意義がある」として、同館が昨年の「渡辺うめ農民人形展」に続いて作品展を企画した。着物姿の子どもたちが楽しそうに遊ぶ「お手玉」や「縄跳び」、四季折々の農家の様子を再現した「ヨモギ摘み」「稲かけ」など69組約300体を展示。柔和な微笑みを浮かべた人形の表情から穏やかな農村の空気が伝わってくる。
内海さんは今展の開催に際し、「敬愛する渡辺うめ先生の人形展が開催された有年考古館で、良い機会を作っていただき、喜びもひとしおです」とメッセージを寄せている。
タペストリーや関連資料など約30点も展示。12月15日(月)まで午前10時〜午後4時(入館は3時半まで)。火曜休館。入館無料。
11月22日(土)と12月6日(土)に内海さん本人を招いて午前10時からギャラリートーク。両日とも同11時から小学5年生以上対象の人形作り教室(材料費1000円、11月17日から各日16人を先着順募集)を開催する。Tel49・3488。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2014年11月15日(2111号) 3面 (14,433,945byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
大和文華館長の講演「忠臣蔵の浮世絵」 市民ミュージカル公演へ稽古佳境 嵯峨御流のいけばな社中展 [ 文化・歴史 ] 2016年02月06日邦楽の調べで義士の命日偲ぶ [ 文化・歴史 ] 2016年02月04日「お盆の思い出」絵画コンで優秀賞 播磨の墳墓に見る弥生期の風習 [ 文化・歴史 ] 2016年02月02日赤穂城址の四季写真展 [ 文化・歴史 ] 2016年01月28日赤穂小金管バンド 念願の金賞 国際芸術祭の広域連携事業に採択 [ 文化・歴史 ] 2016年01月23日姫路市美術展に8人入賞・入選 [ 文化・歴史 ] 2016年01月21日絵画と写真で尼子山の魅力再発見 [ 文化・歴史 ] 2016年01月16日県文化財の大黒舞に待望後継者 [ 文化・歴史 ] 2016年01月01日赤穂と山鹿の絆が漫画に [ 文化・歴史 ] 2015年12月13日忠臣蔵を熱演 山科こども歌舞伎 個性と感性ほとばしるアート展 [ 文化・歴史 ] 2015年12月12日
コメントを書く