アコウコットンで緞通制作へ
2015年04月11日
織りに適した太さにするためにアコウコットンを合糸する根来節子さん
「地産地消で農業と伝統工芸の活性化を図りたい」(根来さん)との趣旨に「大正紡績」(大阪府阪南市)が賛同。昨秋から年明けにかけて市内の畑で収穫したコットンボール10・3キロを預かり、重さ4キロ分の糸に加工した。
根来さんは、知人の岩本好司さん(66)が手作りした機械で20本ずつ合糸して一束200グラムと100グラムの「綛」にまとめた。草木染めに詳しい元就実短大教授の染色研究家、小田中久良子さん(81)=朝日町=の監修で5日から糸染めを開始。初日には栗の渋皮、ヤシャブシの実、マリーゴールドの花びらを原料に茶色、ねずみ色、橙色の3種類に染色した。
どのような文様に制作するかイメージをふくらませ、「もう数種類、別な色の糸も作るつもり」という根来さん。「栽培、収穫、紡績、染色と、それぞれの場面で協力者があったおかげで出来た糸。おろそかにせず、気持ちを込めて織り上げたい」と抱負を話している。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2015年4月11日(2131号) 1面 (10,696,364byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
子どもたちが茶の湯体験 懐かしい音色も「ラヂオ&蓄音機」展 [ 文化・歴史 ] 2013年07月25日水の循環テーマに特別展 [ 文化・歴史 ] 2013年07月24日粘土で土器や埴輪を工作 「ひょんの実」で赤穂緞通 [ 文化・歴史 ] 2013年07月20日高校生が初々しく龍笛演奏 [ 文化・歴史 ] 2013年07月18日22団体が出演「合唱の祭典」 [ 文化・歴史 ] 2013年07月16日塩屋に夏呼ぶ俳句献納 [ 文化・歴史 ] 2013年07月13日家族で楽しめる交響コンサート 「日本塩業研究の父」足跡を回顧 [ 文化・歴史 ] 2013年07月10日能に新風「世阿弥」好演 スーパー能「世阿弥」公演迫る 森家ゆかりの本源寺 国重文へ [ 文化・歴史 ] 2013年07月02日勾玉作りなど特別体験教室 10月開催 ル・ポン国際音楽祭
コメントを書く