少林寺拳法の全中大会で団体準V、個人4位
2015年08月16日
全国中学生少林寺拳法大会の女子団体演武で準優勝に輝いたみなさん
団体演武は6人または8人一組で1分30秒以上2分以内の演武を行い、表現度と技術度の合計得点を競う。赤穂道場で稽古を積む赤穂西、赤穂東、坂越の3校混成8人組で出場した赤穂スポーツ少年団は、最も重視してきた統一感のある演武で258点の高得点をマーク。優勝にわずか1点及ばなかったが、「8人が一体となって完全に力を出し切った」(島田洋平・中学生指導担当)と納得の出来だった。
初日の予選では、動作の一部を「規定違反」に取られて5点減点。それでもその組トップの251点で通過した。その夜、宿舎で動作を修正。翌日の決勝では動揺を見せず自分たちの演武をやり切り、赤穂市勢としては第6回大会の女子単独演武で2位になった長崎ひなさん以来となるメダルを獲得した。
昨年まで指導を受けた島田忠幸部長が一年間の闘病の末、先月20日に他界。口には出さなかったが、メンバー全員が「お世話になった先生に良い結果を持ち帰る」(奥澤知香主将)との思いを胸に秘めてコートに立っていたという。
「驚くくらい、みんなのやる気が高く、まとまりがあった」と奥澤主将。2年生の山下ひよりさん(13)と額田伊織さん(13)は「今年は先輩に頼っていたけど、来年は自分たちが頑張って1位を獲りたい」と目標を高く掲げた。
メンバー(控えを含む)は次のみなさん。敬称略。
▽奥澤知香(赤穂西3)▽龍田明奈(同3)▽中田萌恵(赤穂東3)▽額田伊織(同2)▽山下ひより(赤穂西2)▽下脇美都(同1)▽山根春花(同1)▽井口穂乃花(坂越1)▽西川和希(赤穂1)
* * *
山根さんは予選を全体の2位で勝ち上がり、決勝に進んだ16人中最後から2番目に演武した。会場の視線が集中するプレッシャーの中、持ち前のスピードを活かした動作で予選を2点上回る263点。上位3人が並んだ264点に1点及ばなかったが、メダルまであと一歩に迫った。
高い素質がありながら、昨季までは「一人だと恥ずかしい」と組演武にしか取り組まず、練習も「こなしていただけ」だった。小3から稽古に通う赤穂北道院の奥谷昭博道院長(62)=高野=をはじめ周囲の勧めでようやく単独演武の練習を始めたのが今年3月。全国大会を目標に据えてから意欲に火が着き、一気に開花した。
普段は大人しい性格だが、「スイッチが入ると別人になる」(奥谷道院長)という集中力が武器。決勝は「2階席からでも分かるほど」(同)に気合いを一変させ、故障を抱える右ひざの痛みをもろともせず力を振り絞った。演武を終えて観客席に戻り、母の顔を見た途端に大泣きした。
山根さんは「毎日道場まで送り迎えしてくれたお父さんとお母さんや、稽古をつけてくれた先生方のおかげで入賞できた」と、この夏を振り返った。「目標を持って、少しずつ努力していくことの楽しさがわかった気がする」とも。2年後にアメリカである世界大会への出場を新たな夢に高校進学後も競技を続ける。
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掲載紙面(PDF):
2015年8月22日(2149号) 1面 (11,120,927byte)
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おめでとう。
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投稿:南斗水鳥拳 2015年08月17日0 0
投稿:北斗神拳 2015年08月16日コメントを書く