全国各地のアユを食べ比べて味や香りを評価する「第１８回清流めぐり利き鮎会」で、千種川産のアユが初出場でグランプリに輝いた。
　「豊かな自然の恵みであるアユを食し、河川環境や自然の大切さを再認識してほしい」と高知県友釣連盟（内山顕一代表理事長）が平成１０年から毎年開催。今年は２４都道府県から過去最多の５７河川が参加した。
　審査は先月１８日に高知市内の老舗旅館であり、各産地から寄せられたアユを塩焼き。河川名を伏せた状態で一般参加者約２８０人が姿、香り、身、わた、総合の５項目で採点した。四万十川、長良川など過去にグランプリを獲得した有名産地も参加した中、千種川産のアユがトップの評価を獲得した。
　千種川漁業協同組合はアユの天然遡上を増やそうと、県下初の卵放流を３年前から実施。海から遡上した個体は強くて味も良いといわれる。盛崎務組合長は「河川改修で川の環境が大きく変化したことを心配していたが、日本一のアユが育つ清流が保たれていると証明された。本当にうれしい」と喜んでいる。

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掲載紙面（PDF）：
2015年10月10日・第１部(2156号) 4面 (11,394,584byte)
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