忠臣蔵のふるさと・播州赤穂の地域紙「赤穂民報」のニュースサイト
文字の大きさ

赤穂民報


  1. トップページ
  2. かしこい子育て
  3. 記事詳細

関西福祉大学リレーコラム・大切なことを学び直す(1)

 2016年01月16日 
 毎回好評のコラム「かしこい子育て・教育・介護」。これまでコラムを担当した加藤明学長に関西福祉大学の教員4人を新たに迎えた執筆陣がリレー形式でお届けします。今回は社会福祉学部の中村剛教授です。
   * * *
―“かけがえのなさ”の意味―
 私たち人間はいろいろなことを知っています。しかし、意外に“大切なこと”については、分かっているようで知らないものです。このコラムでは、そんな“大切なこと”を吟味し、その意味を露わにしてみたいと思います。1回目は“かけがえのなさ”です。
 私たちは「時」を刻んで生きています。これは、絶えず未来が「いま現在」に訪れ(未来を今に刻み)、「いま現在」が過去になっていく(過去を今に刻む)ということです。私たちは未来に対して夢を見ながら、でも、必ずしも思うようにいかない「いま現在」(現実)を生きています。
 そんな「いま現在」をよく見てください。そこには、一人ひとりが歩んで来た人生の日々が、地層のように積み重ねられています。その中には思い出される過去もあれば、二度と思い出すことができない過去もあります。それらをひっくるめて、その人がこれまで「時」を刻み歩んで来た人生は、決して他の人の人生と交換することのできない唯一無二の“かけがえのないもの”です。
 “かけがえのなさ”にはもう一つの意味があります。社会にはたくさんの人がいます。知らない人、関わりのない人の方が多くても、何らかの形で出会い、仲良くなると(特に恋人あるいは夫婦になると)、その人は私にとって“かけがえのない人”になります。これは、サン=テグジュペリの名作『星の王子さま』で、キツネが王子さまに教えてくれたことです。
 「時」を刻む私たちの人生と、仲良くなった(恋した)人は、“かけがえのなさ”という素敵な感覚をもたらしてくれます。そうした人生と人たちに感謝しながら、時折、暮らしの中で“かけがえのなさ”を感じたいと思います。(中村剛・関西福祉大学社会福祉学部教授)
<前の記事


掲載紙面(PDF):
2016年1月16日(2169号) 4面 (12,463,800byte)
 (PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)


コメントを書く

お名前 (必須。ペンネーム可):

メールアドレス (任意入力 表示されません):

内容 (必須入力):

※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。
投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。
今週のイベント・催し
23
(月)
 
24
(火)
25
(水)
26
(木)
27
(金)
 
28
(土)
 
29
(日)

最新のコメント

  • JR播州赤穂駅「みどりの窓口」11月末で廃止←市民(11/23)
  • JR播州赤穂駅「みどりの窓口」11月末で廃止←不満です(11/23)
  • JR播州赤穂駅「みどりの窓口」11月末で廃止←赤穂民報(11/23)

各種お申込み

以下より各お申込み、資料請求フォームにリンクしています。ご活用下さい。

スマホサイトQRコード

スマホ用URLをメールでお知らせ!
e-mail(半角入力)


ドメイン指定受信をされている方は「@ako-minpo.jp」を指定してください。

閉じる
中村唯心堂 中道工務店 矢野防水工業 赤穂メモリアルホール 野中砂子土地区画整理組合 花岳寺 兵庫県警
閉じる
中村唯心堂 中道工務店 矢野防水工業 赤穂メモリアルホール 野中砂子土地区画整理組合 花岳寺 兵庫県警