播磨の墳墓に見る弥生期の風習
2016年02月02日
弥生時代の墳墓の変遷を見ることができる有年考古館の特別展
兵庫県下13遺跡で出土した土器や副葬品など328点を展示。当時の文化や習慣の広がりや変化をひもといている。入館無料。
播磨地域は近畿・東海に多く分布する方形周溝墓と瀬戸内で出現した円形周溝墓が共存。「古墳」の祖形とも言われる弥生時代の墓もあり、当時の風習や社会の変遷を考える上で重要な地域とされている。
今展では、県内最古の周溝墓群がある東武庫遺跡(尼崎市)、突出部を持つ円形墳丘墓で前方後円墳のルーツではないかと言われる西条52号墓(加古川市)、播磨初の巨大前方後円墳の丁瓢塚古墳(姫路市)などを出土物とともに紹介。パネルで特徴や歴史的な位置付けを詳しく解説している。
弥生時代の墳墓に関連する播磨地域の出土品を一堂に集めた展示は今回が初めてといい、中には兵庫県指定文化財が9点含まれる。赤穂市教委の山中良平学芸員(28)は「展示を通して、この地域の文化財の価値の高さを知ってほしい」と話している。
2月21日(日)まで午前10時〜午後4時。火曜休館。Tel49・3488。
2月6日(土)と14日(日)は午前10時から学芸員による展示解説を行い、午後1時から有年公民館に会場を移して考古学研究及び発掘調査の第一線で活躍する講師を招いての記念講演会(無料、定員100人)を次のとおり実施する。
▽6日(土)=「弥生墳丘墓の成立・展開と有年の弥生墓」大久保徹也・徳島文理大学文学部教授
▽14日(日)=「近畿弥生墓制と有年の周溝墓」若林邦彦・同志社大学歴史資料館准教授
<前の記事 |
電子雑誌閲覧サービス導入 市立図書館 人物などリアルに描写 色鉛筆画展 [ 文化・歴史 ] 2022年05月18日「赤穂の路地」テーマに写真展 [ 文化・歴史 ] 2022年05月16日キャンバスの会 ウインドギャラリー展 [ 文化・歴史 ] 2022年05月11日女性たちの絵画作品ロビー展 [ 文化・歴史 ] 2022年05月05日「伝統と新しいかたち」山陽百貨店で赤穂緞通展 [ 文化・歴史 ] 2022年04月29日清方、松園、夢二など「近代版画の女性像」展 [ 文化・歴史 ] 2022年04月25日カエルに象、ウサギ……レトロな看板人形の写真展 [ 文化・歴史 ] 2022年04月24日29・30日、赤穂城二之丸庭園で屋形舟遊覧 市内で映画ロケ 市民延べ100人がエキストラ [ 文化・歴史 ] 2022年04月13日春恒例のサロン演奏会 通算30回に [ 文化・歴史 ] 2022年04月11日中広の仲江俊明さん 趣味の水墨画展 [ 文化・歴史 ] 2022年04月10日温かみと癒し「笑い文字」展 [ 文化・歴史 ] 2022年04月09日明徳究め「不生」説く 赤穂で大悟の盤珪永琢 生誕400年 [ 文化・歴史 ] 2022年04月02日森崎伯霊没後30年「ふたたびの春」親子展 [ 文化・歴史 ] 2022年03月31日
コメントを書く