赤穂が誇る旧上水道をハイク
2016年03月22日
完成400年の旧赤穂上水道を見学したハイキング
旧赤穂上水道は池田家の郡奉行、垂水半左衛門によって元和2年(1616)に完成。千種川から取水して約7キロ南の城下町まで流し、張り巡らせた水路の総延長は約30キロに及び、江戸(神田・玉川)、福山と並ぶ「日本三大旧上水道」の一つ。近代水道が普及し始めた昭和20年ごろまで実際に生活用水として使われた。
この日は播州赤穂観光ガイド協会の鍋谷晴紀さん(66)の案内でJR坂越駅から加里屋の息継ぎ井戸までウオーキング。現在も農業用水に活かされている水路や桝、樋門などを見学した。コース途中には旧赤穂鉄道の停車場跡、臨済宗の名僧として知られる盤珪禅師が修行で悟りを開いた興福寺などもあり、参加者はガイドの説明に興味深く耳を傾けた。
旧上水道に関心があったという久田匡女(まさめ)さん(72)=さつき町=は友人の田中睦さん(72)=御崎=と参加。「私が10歳くらいのときかな。新町の上水道で野菜を洗ったり、お米を研いだりしていましたね」と当時を懐かしんでいた。
旧赤穂上水道ハイキングは4月以降もJR西日本の「ふれあいハイキング」として毎月第3日曜日に開催(夏期の6〜8月は除く)。参加無料。問い合わせは赤穂観光協会Tel42・2602。
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掲載紙面(PDF):
2016年4月2日(2180号) 4面 (10,404,515byte)
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