《御崎メガソーラー問題》許可得ずに土地造成
2016年06月25日
無許可で造成が行われた太陽光発電施設の建設工事現場
市は許可行為の追加手続きが完了するまでは建設工事の続行を認めない方針で、現在工事はストップしている。
業者が許可なく造成したのは東海山の頂上一帯。元々は樹木が茂って起伏のある山だったが、現在はのっぺりした緩斜面に形状が変わり、たくさんの木杭が打ち込まれている。造成された用地の面積や高さは「測量してみないとわからない」(市都市整備課)という。
市によると、5月上旬、重機で地面を工事している様子を見た住民から通報を受けて現地を確認したところ、「大掛かりな土地の形質変更」が認められたため、許可行為の追加手続きを申請するように文書で指導した。さらに、業者を呼び出し、手続きが完了するまでは工事を中断するように指導。業者は現場から重機を引き上げた。
業者側は本計画について昨年7月に地元自治会役員に説明した際、「草木を刈り取った土地に支柱を差し込み、太陽光パネルを取り付ける」と説明し、「土地はさわらない」と明言。風致地区内建築規制条例に基づいて市に提出した許可申請書にも、「工作物の新築」「木竹の伐採」の2項目を記載し、造成については許可を求めていなかった。業者は「伐採跡をならしただけなので、許可は不要と思った」と市に弁解したという。
市は許可行為の追加変更に必要な許可申請と同時に「事業の最終形を示す資料の提出」を5月末までに行うように業者に指導したが、その後、業者からの要望で6月末に期限を延長した。住民の中には、「市は一旦建設工事の許可を取り消し、業者に復旧を命じるべきだ」との意見もあるが、市は「許可の取り消しは難しい。今後も条例に基づいて指導していく」と話している。
赤穂民報は23日、施工業者の「フジタ道路大阪支店」(大阪市北区)と、許可申請手続きを担当している「京電」(京都市西京区)に電話取材を求めたが、いずれも「担当者が不在」で回答を得られなかった。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2016年6月25日(2190号) 1面 (11,001,520byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
臨時休業は3月23日まで延長 24日に終業式 4月から「紙ごみ」増え9種分別に 医療機関へマスク5000枚提供 [ 社会 ] 2020年03月06日新型コロナ対策本部を設置 [ 社会 ] 2020年03月03日みなと銀行と協定 地域活性化へ官民連携 青少年海外派遣を中止 新型コロナ影響で [ 社会 ] 2020年03月02日赤穂にも追い風 時代小説『北前船用心棒』 [ 社会 ] 2020年03月02日臨時休業中も学童保育・預かり保育は継続 赤穂市の学校園臨時休業 3日〜15日に決定 首相要請受け対応協議へ 28日午前に校園所長会 新型感染に備え休校園ガイドライン 卒業式は時短 新型コロナ拡大で各種イベント中止 市職員給与一部カットへ 市長は年間153万円減 高取峠トンネル化 4種類のルート候補案 《西有年産廃》県民局長発言 知事意向を反映
コメントを書く