- トップページ>
- 絵本で世界を旅しよう>
- 記事詳細
かえでの葉っぱ
2016年11月05日
『かえでの葉っぱ』 ○文/D・ムラースコヴァー ○絵/出久根育 ○訳/関沢明子 ○理論社
人口1000万人余り、北海道より少し大きいくらいの国。北にドイツとポーランド、南をオーストリアとスロバキアに囲まれた小さな国です。そんなチェコの美しい風景が、数々の絵本を生み出したのでしょう。
日本も美しい自然の多い国ですが、なかなか心に残る絵本は生まれていません。チェコと日本の文化のちがいを感じます。
この絵本は、風に吹かれて落ちたかえでの赤や金などの美しい葉に魅せられた著者がその思いを表したものです。秋から冬、春、夏、そして次の秋に至る葉っぱの変化を通して、「自然とは何か」を問いかけているのだと思います。
一枚のかえでの葉っぱから、一冊の美しい絵本を生み出す感性には脱帽です。
* * *
『かえでの葉っぱ』○文/D・ムラースコヴァー○絵/出久根育○訳/関沢明子○理論社
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2016年11月5日(2205号) 4面 (12,806,731byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 絵本で世界を旅しよう ]
60年前の絵本 2011年01月01日五十七冊目のクリスマスの絵本 2010年12月18日世界を動かした塩 2010年11月13日図書館とは… 2010年10月16日モグラと月 2010年09月18日神話の謎 2010年09月04日サボテンの白い花 2010年08月28日動物と子どもたち 2010年07月10日日本の読者に向けられた絵本 2010年07月03日黒人奴隷と民話 2010年06月19日おひるね 2010年06月12日おばあちゃんの言葉 2010年06月05日絵本大国の絵本 2010年05月29日心が癒された絵本 2010年05月22日火星探査機「ソジャーナ」 2010年05月01日
コメントを書く