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はる、なつ、あき、ふゆ
2008年10月11日
『はる・なつ・あき・ふゆ』○作/ドゥブラフカ・コラノヴィッチ○訳/いぬいゆみこ○評論社
アンナという少女は、いなかに住むおじいちゃんとおばあちゃんの家に行くのがうれしくてたまりません。なぜなら、出かけていくたびに、美しい四季の変化が彼女の心をなごませてくれるからです。
長年の民族紛争の末に誕生したクロアチアの自然がこんなにも詩情豊かで、四季の変化の美しい国とは、思いもよりませんでした。
そんなクロアチアが第一次世界大戦以前から一世紀にわたって民族対立を続けてきたことが理解出来ません。
このような自然のいとなみを人々はどのように受け止めてきたのでしょうか。バルカン半島に住む人々の問題だけでなく、桜や紅葉を楽しんでいる私たちにも考えさせられる一冊です。そんな思いを深めた美しい絵本です。
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『はる・なつ・あき・ふゆ』
○作/ドゥブラフカ・コラノヴィッチ○訳/いぬいゆみこ○評論社
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▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。平成15年7月に有年原の自宅に国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」を開設。「絵本は人生を豊かにしてくれる」と自費で集めた約2000冊を無料で貸し出している。第2・第4土曜日に開館。Tel49・2089。
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掲載紙面(PDF):
2008年10月11日(1816号) 4面 (9,101,879byte)
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