- トップページ>
- 絵本で世界を旅しよう>
- 記事詳細
16世紀の実話の絵本
2018年04月21日
『はるかな島』 ○文/ダイアン・ホフマイアー ○絵/ジュード・ダリー ○訳/片岡しのぶ ○光村教育図書
まさに、16世紀は、激動の時代であり、日本人の意識は大きく揺り動かされました。それがやがて南蛮貿易へと発展していくのです。
一人のポルトガルの男は、ごちゃごちゃした社会から逃げだし、孤独の暮らしを望んでいました。
船が大西洋の孤島のセントヘレナの沖にさしかかった時、男は海に飛び込み、岩だらけの島にたどり着きました。
男は、洞穴で暮らした。
ある朝、一袋のもみ米と一羽のおんどりが打ち上げられていた。
男は、死にかけたおんどりを生き返らせ米をまいた。
ある日、海が荒れ、一隻の船が島へ流れ着く。船員たちは、育っている稲を刈り取り、一本のレモンの木を残して帰っていった。
この話が広まると、島の近くを通る船は、人が住んでいるのかもしれないと、バナナやパイナップルなどの果樹などめんどりやヤギなどの家畜を残していった。
岩だらけの島が緑豊かな島になった…。
さて、孤独で暮らしたいと願っていた男の暮らしは、これからどうなるのでしょうか…?
コロンブスのアメリカ発見に見られるように、大航海時代の人々の心を揺り動かしたものはなんだったのでしょうか…ね。
絵本の魔力と魅力に引き込まれました。
* * *
『はるかな島』○文/ダイアン・ホフマイアー○絵/ジュード・ダリー○訳/片岡しのぶ○光村教育図書
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2018年4月21日(2275号) 4面 (11,952,656byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 絵本で世界を旅しよう ]
60年前の絵本 2011年01月01日
五十七冊目のクリスマスの絵本 2010年12月18日
世界を動かした塩 2010年11月13日
図書館とは… 2010年10月16日
モグラと月 2010年09月18日
神話の謎 2010年09月04日
サボテンの白い花 2010年08月28日
動物と子どもたち 2010年07月10日
日本の読者に向けられた絵本 2010年07月03日
黒人奴隷と民話 2010年06月19日
おひるね 2010年06月12日
おばあちゃんの言葉 2010年06月05日
絵本大国の絵本 2010年05月29日
心が癒された絵本 2010年05月22日
火星探査機「ソジャーナ」 2010年05月01日
コメントを書く