正しい知識で安全安心な食品選ぼう
2018年06月22日
食品表示の見方について語る冨永昌良氏
国産原料使用と無添加がモットーのメーカーと生産者などでつくる「こだわりの味協同組合」(静岡市)の冨永昌良代表理事を講師に招いた。
講演で冨永氏は、牛乳や鶏卵、チーズなど日常の食卓で使われる食品について生産や製造過程を紹介。そこに潜む危険性を詳しく解説した。上白糖を製造するために20種類の添加物が使われていることや、ハムの発色剤に使用される亜硝酸ナトリウムに発がん性のリスクがあることなどを取り上げた。
また、原材料に遺伝子組み換え大豆が混じった豆腐や納豆であっても混入率が5%以下であれば「遺伝子組み換えでない」と表示できる点や、柑橘類の海外輸入を促進するために防かび剤の使用基準が緩和されたことなど、日本の法制度の甘さも指摘した。
現在の日本の食品表示制度について「消費者のためではなく、『消費者をだますため』のものになっている」と冨永氏。「品質や安全性よりも見た目や食感を優先する現状だが、正しい知識を知ることで消費者も少しずつ意識を変えていって」と呼び掛けた。
勉強会には主婦を中心に36人が参加。ユーモアを交えながら歯に衣着せず語る冨永氏の話に熱心に耳を傾けた。2児の母という備前市の女性(33)は「買い物するときの選ぶ基準がわかってためになりました」。
同店では社員とスタッフの商品知識向上を目的に昨年4月から勉強会を企画。一般にも無料公開し、今回で8回目だった。磯野幸則店長は「これからもお客様と一緒に勉強していきたい」と話している。次回の勉強会は8月22日(水)に開催予定。TEL42・0503。
<前の記事 |
半世紀以上続く千種川水生生物調査 [ 社会 ] 2024年09月06日《市民病院医療事故多発》科長に偽証を強要か「職員としての服務規定」 病院は否定【加筆あり】 《市民病院医療事故多発》「科長に急かされた」被告医師が主張 自身の技量不足認めるメッセージも【加筆修正あり】 《市民病院医療事故多発》「外部検証が必要」指摘スルー [ 社会 ] 2024年08月31日台風10号接近 赤穂線で30日夕方以降計画運休【修正あり】 新たな感染症に備え官民合同で訓練 [ 社会 ] 2024年08月24日積算ミスで工事契約解除 市が損害賠償へ 関西福祉大学生らが能登で復興支援ボランティア 創立80周年で記念碑建立 相生産高 [ 社会 ] 2024年08月09日勤務中に同僚に暴力 60代男性看護師を減給の懲戒処分 【修正あり】 青年海外協力隊でモザンビークへ 尾崎小教諭の安則栄美さん [ 社会 ] 2024年08月03日市民病院の経営目標達成困難か 止まらない患者減 [ 社会 ] 2024年07月27日甘い話は、よく確かめて! 「お金を振り込まサンド」 [ 社会 ] 2024年07月26日「害虫を正しく怖がって」アース製薬研究員が講演 [ 社会 ] 2024年07月26日《市民病院医療事故多発》執刀医と科長を業務上過失傷害容疑で書類送検 2件目