- トップページ>
- 絵本で世界を旅しよう>
- 記事詳細
イグアナみたいな女の子
2018年08月25日
『わたしのすてきなたびする目』 ○作/ジェニー・スー・コステキ=ショー ○訳/美馬しょうこ ○偕成社
一つは、長年言い伝えられてきた民話や昔話の絵本です。二つ目は、著者の鋭い感性によって創作された絵本です。そして、三つ目は、著者の体験に基づいて生まれた絵本です。
紙面いっぱいに描かれた女の子の顔。見開かれた目。女の子は、左目に斜視をもって生まれてきました。女の子は、右目はわたしのあんない役。左目は、旅する目で芸術家であると考えて暮らしています。友だちから「イグアナの目」と言われても、悲しんだり、思いこんだりせず、「イグアナって、かっこいいってことはわたしもかっこいいんだ」と思っています。なんと、明るく元気な女の子でしょう。
斜視は少児眼科の代表的な病気で、多くが目をうごかす筋肉のバランスが悪いために起こります。斜視の治療には、さまざまな方法があります。女の子は、治療のためにつけたアイパッチをいろいろと工夫して、楽しく、元気に暮らしていきます。
外見や容姿に悩んでいる子どもたちにぜひ手にしてほしい絵本です。
* * *
『わたしのすてきなたびする目』○作/ジェニー・スー・コステキ=ショー○訳/美馬しょうこ○偕成社
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2018年8月25日(2290号) 4面 (7,246,268byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 絵本で世界を旅しよう ]
あなたならどうする? 2016年11月26日かえでの葉っぱ 2016年11月05日心に残った絵本 2016年10月01日忘れられない絵本 2016年08月13日夏の夜のファンタジー 2016年07月23日ハワイ土産 2016年07月02日ブリテン国物語 2016年06月25日鹿が兄弟? 2016年06月11日ねずみとくじら 2016年05月28日夢みるこどもたち 2016年05月21日アメリカの教科書に掲載されたお話 2016年05月14日ネビルってよんでみた 2016年04月23日ウルグアイ大統領の思い 2016年04月16日チーロの歌 2016年03月19日文字がないのに読める絵本 2016年03月05日
コメントを書く