- トップページ>
- 絵本で世界を旅しよう>
- 記事詳細
おじいちゃんの手
2019年06月08日
『おじいちゃんの手』○文/マーガレット・H・メイソン ○絵/フロイド・クーパー ○訳/もりうちすみこ ○光村教育図書
コロンブスのアメリカ大陸発見後、16世紀から17世紀のころのアメリカは「豊かな新大陸」と言われるようになりました。そして多くの人々が移り住むようになりました。その中にはアフリカやアジアの人々もいました。
しかし、白人を中心とした国では、いろんな人種差別が行われました。「公民権法(職業選択の制限を解消)」が成立したのは、あの大戦が終わった19年後の1964(昭和39)年のことでした。
大戦前には、新天地を求めて多くの日本人も移住しました。どんな暮らしを強いられていたのかすごく気になります。
「おじいちゃんの手」は、一人のアフリカ系アメリカ人の生きざまをかわいい孫に語り聞かせる話です。
驚いたのは、黒人はパンの生地に触ることは許されていなかったということです。まさかこんなところにまで人種差別が根付いていたとは思ってもみませんでした。
アメリカ合衆国の国旗=星条旗は、開拓の歴史であると教えられてきました。今も、多くの人々はそう思っています。
アメリカ合衆国とは、どんな国なのか、改めて考えさせられる絵本です。著者の勇気に頭の下がる思いです。
* * *
『おじいちゃんの手』○文/マーガレット・H・メイソン○絵/フロイド・クーパー○訳/もりうちすみこ○光村教育図書
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2019年6月8日号(2328号) 4面 (9,171,964byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 絵本で世界を旅しよう ]
あなたならどうする? 2016年11月26日かえでの葉っぱ 2016年11月05日心に残った絵本 2016年10月01日忘れられない絵本 2016年08月13日夏の夜のファンタジー 2016年07月23日ハワイ土産 2016年07月02日ブリテン国物語 2016年06月25日鹿が兄弟? 2016年06月11日ねずみとくじら 2016年05月28日夢みるこどもたち 2016年05月21日アメリカの教科書に掲載されたお話 2016年05月14日ネビルってよんでみた 2016年04月23日ウルグアイ大統領の思い 2016年04月16日チーロの歌 2016年03月19日文字がないのに読める絵本 2016年03月05日
コメントを書く