日本画の古川功晟さん 日展初入選
2019年11月02日
古川功晟さんと日展初入選作「みつめる」
入選作「みつめる」はラクダを題材に描いた150号(縦約1・8メートル、横2・2メートル)。作品の構想が固まるまで大学近くの天王寺動物園に通い詰めて観察した。「自分がラクダを見ているつもりが、逆に自分の浅い部分を見透かされているように思えてきた」といい、その感覚を作品に投影した。
日展は一昨年から挑戦し、2年続けて落選。同期の中には初出品で入選した者もあり、焦りから自信をなくしかけた時期もあったという。そんな中、今夏に京都画壇を代表する竹内浩一画伯のアトリエを訪問する機会に恵まれ、「中庸であるべきではない」との助言を受けた。
「あのアドバイスで入落を気にせず描いてみようという気になれた」。周囲からは「ラクダは難しい」と題材の変更を勧められたが、「自分の描きたいものを描く。それでだめなら仕方がない」と開き直った。
「こだわってやってきたことが結果に結びついて本当にうれしい」と喜びを語る古川さん。「これからも自分の思いを素直に伝えられる絵を描いていきたい」と抱負を話した。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2019年11月2日号(2346号) 1面 (6,182,822byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
活断層の断面標本も 海洋科学館で地震展 [ 文化・歴史 ] 2018年07月21日モダン、ハイカラ「神戸」描いた版画展 [ 文化・歴史 ] 2018年07月20日市民文化祭 短歌と俳句を募集 坂越在住の米国人男性が初の絵画個展 [ 文化・歴史 ] 2018年07月19日第33回市美術展の作品募集 表情も姿も多彩 狛犬スナップ展 [ 文化・歴史 ] 2018年07月06日絵画を楽しむ会がギャラリー展 [ 文化・歴史 ] 2018年06月25日「感じて伝えて」プロが吹奏楽指導 [ 文化・歴史 ] 2018年06月24日秦氏テーマに公開研究会 日本画家・室井澄さん「渾身の一作」寄贈 [ 文化・歴史 ] 2018年06月22日キャンバスの会 20日から作品展 [ 文化・歴史 ] 2018年06月18日梅雨晴れに早乙女ら「お田植祭」 [ 文化・歴史 ] 2018年06月17日赤穂演奏家協会 17日に第35回定演 総勢400人出演「ブラスの祭典」 [ 文化・歴史 ] 2018年06月10日旧高雄村関連の資料を冊子に [ 文化・歴史 ] 2018年06月09日
コメントを書く