世代問わず意見交流「教学サロン」
2019年11月02日
一つのテーマについて世代を超えて意見を交わす「教学サロン」
「異なる世代間で学び合える場を」と元禄橋町の櫛田孝司さん(84)=大阪大学名誉教授=が提唱して昨年4月にスタート。あらかじめ設定したテーマについて90分間話し合う。結論や答えを出すことが目的ではなく、「さまざまな考え方があることを知り、市民としての教養を高め、市民生活の向上につなげる」ことが狙いだという。
これまでに話し合ったテーマは「君達はどう生きるか」「人生に意味はあるか」など哲学的なものもあれば、「ネット社会における人間関係」「選挙と政治」といった時事問題も。毎回、テーマに即した話題提供者による10分ほどのスピーチを呼び水にディスカッションが始まり、司会を務める関西福祉大学社会福祉学部の中村剛学部長が参加者の発言を引き出していく。
10月は「子どもの貧困」をテーマに話し合った。「貧乏でも希望をもって努力すれば乗り越えられる」とする意見がある一方、「夢や希望を持つスタートラインにさえ立てない子どもがいる」という反論も。「今の世の中は不平等を是正しようという観点が欠けている」「子どもの世界を広げてあげるのは大人の責任では」といった指摘もあった。
「年配の参加者にとっては若者世代の考え方に触れる機会になり、学生にとっては対話力を高める場にもなっている」と櫛田さん。「市民としての生き方を各自が見出すきっかけになれば」と話す。
次回は11月10日(日)午後1時半から。「どうすれば心身の障がいを心底肯定できるか」をテーマに話し合う。参加無料。席数に限りあり。問い合わせはTel070・5661・5131(中村学部長)。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2019年11月9日号(2347号) 3面 (6,821,506byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
記憶喪失の保護女性 赤穂出身か [ 社会 ] 2016年02月13日古都の文化財を探訪 交響詩ひめじ合唱コンで最優秀賞 大和文華館長の講演「忠臣蔵の浮世絵」 市民ミュージカル公演へ稽古佳境 嵯峨御流のいけばな社中展 [ 文化・歴史 ] 2016年02月06日邦楽の調べで義士の命日偲ぶ [ 文化・歴史 ] 2016年02月04日「最新」「最高水準」関電に説明要求 [ 社会 ] 2016年02月04日高野の安定型産廃処分場 県が設置許可 [ 社会 ] 2016年02月03日テクノ消防の委託廃止を検討 [ 社会 ] 2016年02月03日「お盆の思い出」絵画コンで優秀賞 播磨の墳墓に見る弥生期の風習 [ 文化・歴史 ] 2016年02月02日交通事故死 初の年間ゼロ 赤穂初の女性樹木医が誕生 [ 社会 ] 2016年01月30日赤穂城址の四季写真展 [ 文化・歴史 ] 2016年01月28日
コメントを書く