「赤穂からおいしいフルーツを」若者2人が新規就農
2020年04月04日
赤穂で新規就農した榊原昂輝さん(右)と小川敬生さん
完熟で収穫出来るように栽培方法を工夫して差別化、ブランド化を図り、5年後の農業法人化を目指すといい、「赤穂からおいしいフルーツを消費者に届けたい」と夢を描いている。
神戸市北区出身の小川敬生(としお)さん(27)と加古川市尾上町出身の榊原昂輝(こうき)さん(27)は、ともに子どものころから農業を志し、加西市の県立農業大学校で学んだ同期。小川さんは肥料メーカー、榊原さんは農機具販売会社に就職したが、就農への夢を捨てきれず脱サラ。兵庫県内の自治体を訪問し、起業に適した候補地を探した。
一昨年秋に赤穂市役所を訪れた際、応対した職員から大津のベテラン農家グループ「大津年輪の会」の旧林茂存会長(80)と新田でミカン農家を営む浮田康男さん(71)・和子さん(73)夫妻を紹介された。将来の夢を熱く語る2人に旧林さんは大津地区で借りることのできる農地と一戸建て空き家を仲介。浮田さんは果樹経営の経験をアドバイスするとともに、「果樹栽培の体験と当面の収入になれば」とミカン畑の収穫の仕事を斡旋した。
「初めて会っただけなのに、ここまで親切にしていただいて、ありがたさが身にしみた」と小川さん。当初は人口の多い京阪神方面へ出荷しやすい場所を希望していたが、「自分たちが農業をやるのはここだと。ここでやらせてほしいと思いました」(榊原さん)と赤穂への移住を決心したという。
借りた農地は合計約1ヘクタール。ここ数年使われていなかった土地もあり、昨秋から地元農家が貸してくれた小型ショベルで耕した。まず、そのうち160アールにブドウ、モモ、ミカンの若木計400本を植え付けた。順調ならこの夏から収穫できるものもあるという。
「準備が8割、行動2割」が信条という小川さんが経営プランを立案し、山岳マラソンで鍛えた体力が自慢の榊原さんが圃場管理に責任を持つ。「これからいろいろ苦労や困難はあると思うけれど、2人で力を合わせて頑張る」と意気込んでいる。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2020年4月4日号(2366号) 1面 (7,259,384byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
西郷輝彦さん逝去 内蔵助役でこだわった「黒足袋」 [ 社会 ] 2022年02月23日地域活性化などオンライントーク 20〜30代募集 赤穂管内居住の新規陽性49人(2月22日) [ 社会 ] 2022年02月22日赤穂管内居住の新規陽性11人(2月21日) [ 社会 ] 2022年02月21日赤穂管内居住の新規陽性25人(2月20日) [ 社会 ] 2022年02月20日赤穂管内居住の新規陽性30人(2月19日) [ 社会 ] 2022年02月19日「市民の夕べ」主催団体が「終了」決定 「市から赤字補填はない」院長が懇談会で発言 [ 社会 ] 2022年02月19日赤穂管内居住の新規陽性27人(2月18日) [ 社会 ] 2022年02月18日市民病院が救急受け入れを全面再開 [ 社会 ] 2022年02月17日赤穂管内居住の新規陽性38人(2月17日) [ 社会 ] 2022年02月17日赤穂管内居住の新規陽性44人(2月16日) [ 社会 ] 2022年02月16日都計審、環境審など委員を公募 市民病院 救急受け入れ12日ぶり再開 [ 社会 ] 2022年02月15日赤穂管内居住の新規陽性37人(2月15日) [ 社会 ] 2022年02月15日
コメント
0 0
投稿:期待してます 2020年04月05日赤穂を選んでくれてありがとうございます。陰ながら食べて応援させて頂きます。
0 0
投稿:フルーティーな話 2020年04月04日自治会の方の話では、市役所が主導して、自治会とも連携し就農を全面的にバックアップしたとのこと。
これはすごくいい取り組みだと思います。農家、地元、市役所が一体となって赤穂の農業がもっと盛んになれば素敵ですね。
0 0
投稿:大津地区の住民 2020年04月04日隣の岡山県で果物栽培が盛んなんだから、気候が似た赤穂も有力な地場産業に育つ可能性があるのでは?
赤穂市は関西福祉大周辺に産業誘致する方針ですが、工場や店舗よりも、大規模ファームに開発したほうがいいんじゃないでしょうか。
0 0
投稿:頑張って! 2020年04月04日是非、美味しい果物を作って赤穂に浸透して欲しいです
0 0
投稿:期待大 2020年04月04日コメントを書く