塩屋堂山にがれき 建設廃材「投棄」か
2020年07月11日
地表に露出した建設廃材とみられるがれき類
県は「廃棄物の『投棄』に当たる恐れがある」(西播磨県民局環境課)とし、除去して適切に処分するよう責任者を指導。搬入経緯などについて引き続き事情を聴く方針だ。
現場は山陽自動車道赤穂インター近くの山中。かつては棚田があり、1990年ごろから約15年間はオートバイで障害物を乗り越える技術を競うトライアル競技に使われた場所だという。当時を知る人の話では、「棚田の段々が残っていた」というが、現在は辺り一面がスキー場のゲレンデのような緩斜面になっていて、公図に表示されている里道がどこにあるのかわからない状態だ。
県西播磨県民局環境課によると、市から悪臭に関する情報提供を受けて6月1日に現地を確認。その際、カボチャとは別に瓦くずやコンクリートくずなどが混入した土砂が堆積しているのが見つかった。さらに、付近一帯の地表や雨で浸食された土壌から廃棄物とみられる破片が露出しており、確認に立ち会っていた責任者の男性に事情を聴いたところ、これらを持ち込んだことを認めたという。
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃掃法)」は、みだりに廃棄物を捨てること、知事の許可なく産業廃棄物を処分することを禁じている。県は、「男性の行為はこれらの法令に抵触する恐れがある」として、除去と適切な処分を口頭指導。ただし、現時点では除去の期限は設定せず、廃棄物の量や埋立面積についても「詳細には把握していない」という。
近隣地域の住民は赤穂民報の取材に、2年ほど前に「土砂のようなものを積んだ大型トラックが頻繁に現地へ入っていくのを見た」と証言。また、現場の隣地を所有する男性は、「うちの土地にも廃棄物が混ざった土が入ってきている。撤去してほしい」と訴えた。県は「もし、それが事実だとすれば、廃棄物を除去する責任は、一義的には持ち込んだ行為者ある」と話している。
* * *
赤穂民報は、責任者の男性に話を聞いた。以下、主なやり取り。
――なぜ、がれき類があるのか
「あまりお金をかけずに土地を造成して畑か果樹園を作ろうと考えていた。悪い意図があってのことではない」
――いつ、どこから持ち込んだのか
「それは言えない。勘弁してください」
――産業廃棄物ではないのか
「多分ない。今回はこれで収めてほしい。これ以上何か掘り出したいですか」
――もし、廃棄物であれば、処分場に処分するのがルールだ
「買うこともだめなのか」
――土地を造成するために、がれき類を購入したということか
「そうだ」
――つまり、造成費を節約するために、がれきが混じった土を購入したと?
「それ以上追及しないでほしい。悪いことをしようと思ってやったのではない」
――処分費を受け取って廃棄物を受け入れたのでは?
「ない。ないです」
――カボチャの堆肥化はいつから行っていたのか
「5年ほど前から」
――原料は赤穂で採れたかぼちゃか
「それは言えない。それを言うと全部言わないといけないので」
――悪臭の苦情が出た
「その後、酵素やEMをかけて完全発酵させたので、もう臭いはなくなった」
――農業用水への影響が出た可能性がある
「害になるものはないと認識している。肥料も酵素もEMも入っているから土壌改良になる。今年の米の出来を見てほしい」
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2020年7月11日号(2378号) 1面 (5,428,231byte)
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コメント
事実が判明しない事には…
処分場で無い所に持ち込みはダメでしょう
22 0
投稿:言えない事だらけ 2020年07月11日といった感じです。
20 0
投稿:赤穂市民 2020年07月11日コメントを書く