水泳の第８９回兵庫県選手権（１・２日、ポートアイランドＳＣ）で加里屋の舩本愛子さん（１７）＝姫路商高３年＝が女子５０メートル自由形と５０メートルバタフライの２種目を大会新記録で優勝した。
　初日のバタフライは中盤からリードを広げ、ただ一人２８秒を切って２７秒４９の自己ベストで１着。翌日の自由形は力強いキックで頭一つ抜け出し、２６秒３５でゴールした。
　高校３年間の集大成として臨んだ今シーズンは新型コロナウイルス感染症の影響でインターハイをはじめ大会が軒並み中止に。練習拠点の赤穂市民総合体育館プールも４月中旬から約１か月半閉鎖された。思うような練習が出来ずに悩んだが、「自分だけが苦しんでいるのではない」と気持ちを切り替え、登山や体幹トレーニングで体を鍛えた。また、競泳男子日本代表の瀬戸大也が公開した動画を参考に自宅にミニプールを設置。腰につけたチューブでポジションを固定して泳ぐなどして大会に備えた。
　同大会での優勝は高１で５０メートル自由形を勝って以来２年ぶり。「そのときとはタイムも格段にレベルアップしている。モチベーションの維持が難しかった中、力泳したといっていい」と小猿健一コーチ（赤穂ＳＳ）。次戦は各地の記録を集計して全国ランキングを決定する４７都道府県通信大会（９月１２・１３日）。舩本さんは「目標は県高校記録の更新と日本選手権の標準記録突破。後半もバテない泳ぎが出来るように練習したい」と意気込む。

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掲載紙面（PDF）：
2020年8月8日号(2381号) 1面 (8,559,869byte)
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