高齢者施設で水害避難訓練
2020年09月08日
「櫂の家」で行われた水害避難訓練
同施設は千種川から西へ100メートルほどの位置にあり、赤穂市ハザードマップでは「100年に一度の大雨」で同川が決壊した場合、深さ「1〜2メートル」の浸水が想定されている。今年7月の熊本豪雨で決壊した球磨川沿いの老人ホームで避難が間に合わずに入所者14人が1階部分で犠牲になったことを受け、簡易担架と入所者、スタッフ全員分のライフジャケットを整備。「使い方と行動の流れを経験しておく必要がある」(大玉優施設長)とし、新型コロナウイルス感染防止を徹底した上で訓練を企画した。
大玉施設長によると、水害リスクが予想される場合、千種川より西側に居住している職員は櫂の家へ、東側に居住の職員は対岸側にある同系列のグループホーム「坂越の家」へ救助に向かうことをグループ全体で申し合わせているといい、この日の訓練も2施設同時に行われた。
停電でエレベーターが使えず、自力で階段を上がれない人を含めて多くの入所者が1階ホールに残っているとの想定。スタッフらはまず自分たちと入所者役の職員一人一人にライフジャケットを装着。簡易担架に乗せて3〜4人で担ぎ、階段で2階へ運び上げた。
兵庫県が昨年公表した「千年に一度を超えるような大雨」による洪水浸水想定では、同施設の浸水深は「5〜10メートル」とされている。大玉施設長は「まずは100年に一度の大雨に確実に対応できるように体制を整え、それ以上の水害については今後の課題」と話した。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2020年9月5日号(2384号) 4面 (10,309,333byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
「魅力伝えたい」第35代赤穂義士娘が決定 [ 社会 ] 2019年10月19日古民家再生に最大666万円補助 [ 社会 ] 2019年10月19日3警察署合同で緊急配備訓練 [ 社会 ] 2019年10月09日長岡氏の議長就任祝賀会に350人 [ 社会 ] 2019年10月05日紙ごみ分別収集 赤穂地区で試験 [ 社会 ] 2019年10月05日《市公共工事贈収賄》土木係長を分限処分 自治会連合会が市議会定数削減を要望 90歳になっても活躍 高齢者特別賞に2人 [ 社会 ] 2019年10月04日「産廃反対」市議会が街頭活動 [ 社会 ] 2019年10月03日《西有年産廃》森林法違反 赤穂市も刑事告発 圏域バス未利用者「便利なら乗る」7割 [ 社会 ] 2019年09月28日起訴猶予処分の教諭に停職6か月 人身事故 朝夕に集中傾向 [ 社会 ] 2019年09月24日児童と高齢者一緒に交通安全学ぶ 《西有年産廃》3団体が事業者を告発 森林法違反容疑など
コメントを書く