《市議選2021》あと3か月 選挙戦へ動き活発化
2021年01月01日
前回(2017年)の赤穂市議選開票結果
人口減で税収が目減りする一方、高齢化の進展で社会コストは増大する中、市政課題は山積している。新型コロナウイルス感染症は現時点で収束しておらず、地域の医療と福祉を守り、経済を維持していくことは喫緊。また、コロナ禍が落ち着いた後の回復と発展の道筋も考えていく必要がある。
30年以内の発生確率が「70〜80%」となっている南海トラフ地震、近年増加している大型台風や集中豪雨への備え、市議会として宣言を決議している産業廃棄物処分場建設反対への取り組み、市民病院の医師・看護師不足と財政的課題の解消も重要な課題。また、市議会自体の活性化や議員定数のあり方を含めた改革も市民が注目するテーマの一つとなっている。
こうした課題に対し、市議としてどのように取り組むのか。行政当局を監視するチェック機能だけでなく、提案力や独自色も求められる。また、コロナ禍で人の密集を避けなければならない中、選挙戦へのインターネットの活用が進む可能性がある。前回59・90%で過去最低を記録した投票率の下落を食い止められるか。
定数18議席に対し、赤穂民報の取材では今のところ、立候補の意思を固めたか、あるいは出馬に向けて準備や検討を進めているのは現職と新人を合わせて計21人で、前回に続き少数激戦の様相。その顔ぶれを本人の居住地により地区自治会単位でまとめた。丸中数字は当選回数。
【赤穂地区】
現職では、家入時治(いえいり・ときはる)さん(65)=加里屋中洲・無所属(4)が立候補を決め、山野崇(やまの・たかし)さん(46)=寿町・維新(2)の出馬が確実視されている。
新人では、団体職員の中村太亮(なかむら・たいすけ)さん(61)=中広=が無所属で出馬の意思を固め、後援会を立ち上げている。
【城西地区】
現職では、榊悠太(さかき・ゆうた)さん(30)=上仮屋南・無所属(1)、釣昭彦(つり・あきひこ)さん(68)=城西町・無所属(4)、汐江史朗(しおえ・しろう)さん(74)=城西町・無所属(2)、西川浩司(にしかわ・ひろし)さん(57)=上仮屋南・無所属(1)の出馬が確実となっている。
新人で、大町の30代会社員女性が立候補に向けて準備を進めている。
【塩屋地区】
現職の前田尚志(まえだ・ひさし)さん(65)=大津・無所属(1)が立候補を決めている。
【西部地区】
現職の川本孝明(かわもと・たかあき)さん(66)=鷏和・共産(7)は出馬に向けて検討中。
【尾崎地区】
現職では、瓢敏雄(ひょう・としお)さん(62)=尾崎・無所属(4)が立候補を決めている。
新人では、元市職員の中谷行夫(なかたに・ゆきお)さん(63)=松原町が無所属での立候補を正式表明。また、尾崎の会社員男性(57)が出馬の意思を固め、後援会の設置を準備している。
無所属で8期務めた有田光一(ありた・こういち)さん(81)=南宮町は今季限りで引退する意向とみられる。
【御崎地区】
現職の土遠孝昌(どえん・たかまさ)さん(62)=正保橋町・無所属(2)が立候補を表明。同じく現職の前川弘文(まえかわ・ひろふみ)さん(59)=元沖町・公明(4)、木下守(きのした・まもる)さん(59)=朝日町・公明(3)は、それぞれ立候補を予定している。
新人では、団体職員の深町直也(ふかまち・なおや)さん(34)=本水尾町が共産公認で出馬を決意した。
共産で5期務めた小林篤二(こばやし・とくじ)さん(69)=本水尾町は今季限りで引退する意向とみられる。
【坂越地区】
現職では、奥藤隆裕(おくとう・たかひろ)さん(62)=坂越・無所属(2)が立候補を決めた。
新人で、元赤穂観光協会事務局長の安田哲(やすだ・さとし)さん(50)=高野が無所属で出馬の意思を固めたもよう。
【高雄地区】
無所属で5期務めた竹内友江(たけうち・ともえ)さん(71)=木津は今季限りで引退する意向だ。
【有年地区】
現職の田渕和彦(たぶち・かずひこ)さん(69)=西有年・無所属(1)、山田昌弘(やまだ・まさひろ)さん(69)=有年横尾・無所属(2)の立候補が確実となっている。
* * *
現時点で立候補を決意または準備、検討中の21人の内訳をみると、現職15人に対し新人6人。男性は20人、女性は1人。平均年齢(投票日時点)は58・0歳で、前回(59・5歳)より、やや若くなっている。
* * *
現職の有田光一さんの居住地区は正しくは「尾崎地区」でした。訂正の上、おわびします。(2021年1月6日19時15分)
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2021年1月1日号・第2部(2399号) 1面 (3,942,787byte)
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