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江戸末期の高級駕籠を特別公開

 2009年01月08日 
初めて一般公開される田淵家の駕籠
 “日本一の塩田地主”といわれた御崎の田淵家当主が使用したと思われる幕末ころの古駕籠が1月10日(土)から3日間、赤穂市立田淵記念館(宮本喜彦館長)で特別公開される。
 昨年2月、納屋の解体修理に伴う所蔵品整理で発見され、同家が市に寄贈。一般公開は初めて。
 高さ約94センチ、幅約83センチで長さ約114センチ。乗降口が垂れではなく引き戸で、町人用の駕籠としては当時最も格式の高い「法仙寺駕籠」に形状が近い。製作年代は不詳だが、幕府の倹約令が有名無実化した江戸末期のものと推測できる。
 黒漆塗りの屋根や飾り金具、引き戸内面に描かれたサクラやキジなど色鮮やかな花鳥図など、内外装ともに保存状態は良好。同年代の駕籠が市内で見つかった前例はなく貴重。
 味呑英和学芸員は「歴代当主や番頭が残した日記を調べれば、誰がどのように使ったものか、わかるかも知れない」とし、今後調査研究する予定。
 入館料は大人300円、小人150円。開館時間は午前9時半〜午後5時。Tel42・0520。
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【関連記事】田淵家の古駕籠、解体修理の納屋で見つかる


掲載紙面(PDF):
2009年1月10日(1831号) 4面 (8,120,462byte)
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