コロナ「本人のせい」国内調査の1・5倍
2021年06月07日
アンケートは今年2月、赤穂市の選挙人名簿から系統抽出した1346人に調査用紙を郵送。3月までに927人(平均年齢57・4歳)から回答を得た。
「新型コロナウイルスに感染した人がいたとしたら、それは本人のせいだと思うか」と問い掛け、6段階で賛否を尋ねたところ、▽非常にそう思う(1・6%)▽やや思う(5・5%)▽どちらかといえば思う(16・5%)▽どちらかといえば思わない(18・5%)▽あまり思わない(33・4%)▽まったく思わない(24・3%)となった。
大阪大学などが昨年3月から4月にかけて5か国で実施したインターネット調査では、同じ質問で「非常に思う」から「どちらかといえば思う」までの合計がイギリス3・5%、アメリカ4・8%、中国9・5%、イタリア12・3%、日本15・3%だった。日本が諸外国に比べて感染者に対する風当たりの強い傾向がみられたが、赤穂市では「本人のせい」と思う割合がさらに多い結果となった。
アンケート結果をまとめた赤穂市政特別アドバイザーの三浦麻子教授=大阪大学大学院人間科学研究科、社会心理学=は「日本の他の地域のデータでも、『本人のせい』と答える割合は微増傾向にあるので、赤穂が特に、というわけではないが、何にせよ感染者を責める気持ちは偏見や差別に結び付きかねない。もしそのような気持ちが起きたとしても、不安や恐れがそうさせているのだと思いなおして、冷静にふるまってほしい」とコメントした。
また、「市政への関心」に関し、「赤穂市のホームページを見る」かどうかを尋ねた質問では、「よくある」「たまにある」の合計が45・4%となり、前年調査の35・0%から10ポイント以上増加した。最も高かったのは「広報あこう」で90・4%(87・0%)。続いて「新聞(地域新聞を含む)やテレビなどマスメディア」が77・6%(77・8%)だった。
「情報をどの程度信頼しているか」の問いでは、「信頼」「やや信頼」の合計で▽市役所=79・7%▽警察=78・2%▽マスメディア=56・2%▽友人や知り合いからの口コミ=28・2%▽SNSなどソーシャルメディア=10・7%となった。
三浦教授は「『市役所』に対する信頼が非常に高く、『広報あこう』への接触率も高い。市民の誰もが信頼できる情報を着実に発信できていることが高く評価されていると同時に、今後もそれを継続していくことが求められていると言える」としている。
調査結果について牟礼正稔市長は、「これからも積極的な情報発信に努めていきたい」とコメント。市政評価の設問で回答者の6〜7割が「重要」と回答した「子育て」「医療」「防災」の政策分野について「引き続き重点を置いて取り組みたい」と話し、半分近くが「不満」を示した「公共交通」については「この結果を踏まえて施策展開を検討したい」と語った。
調査結果は三浦教授の研究サイトで閲覧できる。https://sites.google.com/view/akosurvey/#h.2tnpnaevdy1t
<前の記事 |
[ 社会 ]
臨時休業は3月23日まで延長 24日に終業式 4月から「紙ごみ」増え9種分別に 医療機関へマスク5000枚提供 [ 社会 ] 2020年03月06日新型コロナ対策本部を設置 [ 社会 ] 2020年03月03日みなと銀行と協定 地域活性化へ官民連携 青少年海外派遣を中止 新型コロナ影響で [ 社会 ] 2020年03月02日赤穂にも追い風 時代小説『北前船用心棒』 [ 社会 ] 2020年03月02日臨時休業中も学童保育・預かり保育は継続 赤穂市の学校園臨時休業 3日〜15日に決定 首相要請受け対応協議へ 28日午前に校園所長会 新型感染に備え休校園ガイドライン 卒業式は時短 新型コロナ拡大で各種イベント中止 市職員給与一部カットへ 市長は年間153万円減 高取峠トンネル化 4種類のルート候補案 《西有年産廃》県民局長発言 知事意向を反映
コメント
感染=悪ではありません。いい加減にアップデートしましょう。
14 20
投稿:赤穂市民 2021年06月07日44 0
投稿:おばさん 2021年06月07日コメントを書く