《兵庫知事選2021》立候補予定4氏にアンケート
2021年06月26日
アンケートに回答したのは、いずれも無所属新人で五十音順に▽前兵庫県副知事の金澤和夫氏(64)▽元兵庫県議の金田峰生氏(55)=共産推薦▽前大阪府財政課長の斎藤元彦氏(43)=自民・維新推薦▽元加西市長の中川暢三氏(65)。6月8日にアンケート調査への協力を依頼し、18日までに回答を受けた。
福浦と西有年で、それぞれ民間業者が進める産廃処分場建設計画について「次期の兵庫県知事はどのように対応すべきか」との問いに、金澤氏、金田氏、中川氏は「計画を許可すべきでない」とし、斎藤氏は「どちらともいえない」とした。
金澤氏は、「条例上の基準を満たさない処分場には許可は出さないことが原則」とし、「地域の理解を得るよう丁寧に説明、対応するよう指導する。事業者に対しては、厳正に対処する」などと回答した。
金田氏は、「名水百選に選ばれている清流千種川と、赤穂の海の水質保全・環境保護に多大な影響を及ぼす可能性が払拭されておらず、地元自治体、地元住民の合意も得られていないのが現状」と答えた。
斎藤氏は、「本計画の準備書策定の段階から関係住民が意見を述べられる」とした上で、「環境影響が科学的に評価されるかどうか慎重に検討し、関係者に丁寧に説明するよう指導」すると回答した。
中川氏は「千種川水系の自然環境は守らなければならない」とし、「住民同士の対立や地域の分断」や「健康被害の他、大型トラックが頻繁に出入りすることで交通事故が増える」などと懸念を示した。
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高取峠トンネルは意見分かれる
国道250号の高取峠のトンネル化については、金田氏は「トンネル化すべき」とした一方、中川氏は「トンネル化すべきでない」と回答。金澤氏、斎藤氏は「どちらともいえない」とした。
金田氏は「交通事故の頻発を解消し、安全に通行する道路にするためにトンネル化は有効」との考えを示した。中川氏は「現状の交通量・混雑度・費用対効果などを総合的に考えると、優先度の低い事業と言わざるを得ない」とした。金澤氏は「財政負担も含めて、市の要請内容、事業内容を精査し、検討をさらに進める必要がある」とし、斎藤氏は「今後の交通量や様々な要因を加味して検討する」と回答した。
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重点置くべき政策課題は?
重点を置くべき政策課題を3つ挙げる問いには、金澤氏は(1)コロナ対策とコロナ収束後の経済再生(2)若者流出ストップによる人口減対策(3)人口の自然減対策―と回答。金田氏は(1)県民のいのちと暮らしを守る(2)ジェンダー平等、すべての人の尊厳を等しく守る県政(3)子どもの未来をひらく―とした。斎藤氏は(1)コロナ禍の克服と人生100年時代の健やかライフの実現(2)新しい時代の地域経済(3)県民ボトムアップ型県政―を挙げた。中川氏は(1)コロナ対策(2)子育て教育施策(3)経済活性化と財政再建―と答えた。
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井戸県政の採点評価はまちまち
5期20年続いた井戸敏三知事の県政運営の採点(100点満点)と評価では、金澤氏は「必要な施策を推進しながら、財政再建を成し遂げた」などとして「90点」をつけた。金田氏は「県民の命・暮らしを守る制度を後退させ、危機に弱い兵庫にした」などと批判し「20点」と採点。斎藤氏は災害対策を評価しつつ「晩年には県職員からの提案も少なく、トップダウンの弊害が散見された」などとし「75点」をつけた。中川氏は「社会経済情勢は激変しているのに、言わば旧式OSで行政運営を続けた」などとし「60点」と採点した。
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2021年6月26日号(2422号) 3面 (7,070,452byte)
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投稿:赤穂民報 2021年06月26日この記事へのコメント受付は終了しました。