「黄谷の土」で雲火焼 生誕200年展へ制作進む
2021年09月11日
大嶋黄谷の子孫宅に残った陶土で雲火焼の復元に取り組んでいるみなさん
現存する黄谷作品を基に杓立、香炉、灰器などを制作し、来月に桃井ミュージアムで開幕する「大嶋黄谷 生誕200年記念展」(10月13日〜来年3月14日)に出品する。
陶土は約50年前に黄谷の子孫宅を解体した際に屋根瓦の下から見つかり、黄谷の玄孫にあたる大嶋靖彦さん(76)=加里屋=が「門外不出」の言い伝えを守って保管。生誕200年を迎えるのを機に、長年雲火焼の再興に取り組んできた赤穂瀬戸内窯の桃井香子さん(78)=御崎、桃井ミュージアムオーナー=と長棟州彦さん(73)=塩屋=に提供した。
軽トラック1台分あった陶土から約80キログラムの粘土を抽出。桃井さんらによると、「きめが細かく、粘り気がある」という。7月に実施した試験焼成では、夕焼け空を想起させる橙や黒、乳白色といった雲火焼特有の窯変が出現。「まさに雲火焼の土」(長棟さん)と確信したという。
今月中旬から会期中にかけて複数回にわけて計約50点を製作し、記念展で順次披露していく予定だ。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2021年9月11日号(2431号) 1面 (8,425,836byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
「坂越の船祭」の5枚組DVD完成 [ 文化・歴史 ] 2014年08月28日能楽の見どころワークショップ 市民文化祭の短歌、俳句作品募集中 「誠忠義士伝」全点揃う、国内3カ所目 [ 文化・歴史 ] 2014年08月13日世界で一冊の絵本を手作り アットホームに合唱コンサート 観光大使寄贈の錦絵50点を公開 [ 文化・歴史 ] 2014年08月08日高齢者大学みさき校が絵手紙展 [ 文化・歴史 ] 2014年08月07日涼を呼ぶ癒しの音色、水琴窟展 [ 文化・歴史 ] 2014年08月02日雅楽部が平安時代の七夕再現 [ 文化・歴史 ] 2014年08月01日標本と写真380点、絶滅危惧種も [ 文化・歴史 ] 2014年08月01日県展に赤穂から2部門6人入選 [ 文化・歴史 ] 2014年07月31日音楽に合わせて書道パフォーマンス [ 文化・歴史 ] 2014年07月26日旧坂越浦会所の入館通算15万人に [ 文化・歴史 ] 2014年07月24日土器に見る渡来人の息吹 [ 文化・歴史 ] 2014年07月18日
コメントを書く