「有年山城もあるよ!」地元住民らPR
2021年10月13日
「有年山城跡」をPRする名称看板を設置した「東有年歴史探訪の会」のみなさん
有年山城は東有年・有年楢原地区にまたがる大鷹山(標高201メートル)にあり、八幡山城、大鷹山城ともいう。『播磨鑑』などによれば、この地に最初に城を築いたのは播磨国守護だった赤松範資の子、本郷直頼で、貞和年間(1345〜50)のことという。市内の山城では最大の規模を誇り、曲輪跡や井戸跡などが残る。昨年、地元の東有年自治会が登城ルートに看板や目印を設置するなど整備。近年の「山城ブーム」に乗って訪れる人が増えているという。
西播磨ツーリズム振興協議会が昨年度、西播磨管内に130以上ある山城から選定した「山城イレブン」には選ばれず、同会は「『有年山城』もあるよ!」と題したPRキャンペーンを企画。県の「地域づくり活動応援事業」に採択され、主郭跡にパノラマ看板を設置したほか登城記念の御朱印カード、公民館で配布する登城マップを制作するとともに名称看板を取り付けた。
「有年山城跡」の5文字を一文字ずつ書いた5枚組。工事現場で使用済みとなったアルミ製看板(縦1・4メートル、横1・1メートル)を白ペンキで塗装し、会員の松本有司さん(79)が特技のレタリングで文字を描いた。硬い岩盤に苦労しながら支柱を打ち込み、自分たちの手で設置した。国道2号を走る車からよく見え、既設の外灯で夜間も文字が浮かび上がる。
「看板を見て、山城に登ってみようかなと思ってくれたら」と寺内会長。今後もルートの補修などをボランティアで続けるという。
同会は有年山城の写真展を有年公民館で今月29日(金)まで開催中。11月15日(月)〜19日(金)は市役所1階エントランスホールでも開く。
* * *
初代城主、本郷直頼の居城時期について、「暦応年間(1338〜42)に居城したとされる」と記述していましたが、諸説あることなどから、記事を修正しました。また、城の呼称についても複数あることから追記しました。(2023年9月24日)
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2021年10月23日号(2435号) 3面 (8,724,503byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
歴代藩主らの具足 細密に描写 [ 文化・歴史 ] 2018年10月13日モンゴルで作業療法士の育成目指す [ ボランティア ] 2018年10月13日秦氏の史跡探訪ツアー30人募集 土味多彩400点「日々の器」展 [ 文化・歴史 ] 2018年10月11日東櫓台と西中門 発掘で規模や構造明らかに [ 文化・歴史 ] 2018年10月10日赤穂LCが市内各所で清掃美化奉仕 [ ボランティア ] 2018年10月09日ユニークで多彩な絵マップ53作品 ル・ポン国際音楽祭が開幕 珠玉の音色響く [ 文化・歴史 ] 2018年10月07日塩屋公民館コーラスサークルが結成30年 絵画と書写で力作 MOA児童展 木の実や間伐材でクラフト展 [ 文化・歴史 ] 2018年10月03日「忠臣蔵の啓蒙と復興」テーマに月例勉強会 [ 文化・歴史 ] 2018年10月03日「失われた聖都」ペトラ遺跡の写真展 [ 文化・歴史 ] 2018年10月02日川柳赤穂吟社 21日に創立記念大会 義士祭奉賛学童書道展の作品募集
コメント
2 3
投稿:ヨッシー 2022年12月24日コメントを書く