連続医療事故「経営に影響」牟礼市長が見解
2021年10月30日
決算特別委員会で答弁する牟礼正稔市長
また、医療事故を公表するかどうかを院内の責任者で検討している現行の体制について、病院側は外部委員を加えた新たな仕組みづくりを検討する意向を示した。
牟礼市長は、市民病院の2020年度医業収益が減少した理由について、「コロナによる受診控えが全国的にあった」としながらも、「医療事故が発生すれば、事故発生後にどのような対応をしたのかも含めて、病院の経営には少なからず影響を与えるものと認識している」と述べた。
市民病院が一連の医療事故を公表せず、議会にも報告がなかった点を問い質す議員も複数あり、喜多晃事務局長は院内の責任者による医療安全推進室が医療事故を公表するかどうかを検討している現行体制を説明した上で「外部委員を入れることも含めた新たな仕組みづくりを検討したい」と答えた。
決算委では、専門医の退職により運用休止となったPETーCTに関しても質疑した。牟礼市長は費用対効果について「非常に厳しい結果となっており、少なからず経営に影響を及ぼしたことは否定できない」と答弁。今後の見通しについて喜多事務局長は「仮に医師を確保できたとしても収支改善は難しい。すぐさま再開、継続ということは現実的ではないのではないか」とし、「(PETーCTの導入は)少なくとも成功ではなかった」と総括した。
議会は決算委に藤井院長の出席を求めたが、市当局は「開設者である市長が答弁する」として、藤井院長は出席しなかった。
<前の記事 |
関連サイト:
【関連記事】医療過誤で重度障害 同一医師で事故8件
掲載紙面(PDF):
2021年10月30日号(2436号) 1面 (6,555,227byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 社会 ]
香りでも楽しめる「春めき桜」植樹 [ 社会 ] 2024年03月12日住居侵入の消防係長 停職6か月の懲戒処分 市民病院経営強化プラン 失敗した場合の責任「市長にある」 [ 社会 ] 2024年03月07日患者と家族の拠り所 月例の「がんサロン赤穂」 田中康湧プロが五段に 若手棋戦で優勝も [ 社会 ] 2024年02月29日下水道使用料 2009年度以来の値上げへ改定率協議 市民病院の経営形態「変更の可能性ある」副市長が言及 [ 社会 ] 2024年02月24日雄鷹台山に登山ルート看板 [ 社会 ] 2024年02月22日「産廃処分場建設反対」住民団体がアピール行進 [ 社会 ] 2024年02月21日大規模災害想定しボランティアセンター開設訓練 綿栽培通して「人間サイズのまちづくり」兵庫県から奨励賞 赤穂署管内の刑法犯「乗り物盗」が3割 救急出動 前年から12%増 2年連続過去最多 [ 社会 ] 2024年02月17日元市民病院脳外科医 転職先でも医療トラブル 透析治療せず患者死亡か [ 社会 ] 2024年02月10日断水続く石川県穴水町へ給水車を災害派遣 [ 社会 ] 2024年02月08日
コメントを書く