通算入館者数30万人達成 旧坂越浦会所
2022年06月09日
28年前から無料で一般公開されている赤穂市指定有形文化財の「旧坂越浦会所」で3日、通算入館者数が30万人に達したことを祝うセレモニーがあり、節目の入館者に花束と記念品が贈られた。
市教育委員会文化財課によると、旧坂越浦会所は天保2年〜3年(1831〜32)に村会所として建築。赤穂藩の茶屋としての役割もあり、2階の一角は「観海楼」と呼ばれた藩主専用の部屋だった。1930年に改造されて坂越公会堂となったが、92年に市文化財の指定を受け、藩主が休憩や宿泊に利用した「御成の間」など建築当時の間取りを復元整備。94年に一般公開が始まった。
30万人目の入館者になったのは、相生市旭の月岡昭子さん(78)。父の故武内雅虎さんは赤穂町と合併する前の坂越町で町長を務めた人物で、三女の月岡さんは子どものころ、公会堂だった旧坂越浦会所で開かれていた珠算教室に通った思い出があるという。
故郷の坂越に来るたびに旧坂越浦会所を訪れているという月岡さんは「私にとって昔を懐かしめる場所です。人口減の中ですが、地元のみなさんが地域起こしを頑張ってくれているので、これからも地域の文化財としてあり続けてほしい」と語った。
* * *
「市教育委員会文化財課」が「市教育委員会文化祭課」になっていました。誤字を修正しました。(2022年6月11日10時15分)
掲載紙面(PDF):
2022年6月11日号(2465号) 3面 (12,599,577byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
旧坂越浦会所の入館30万人達成を祝ったセレモニー=赤穂市提供
市教育委員会文化財課によると、旧坂越浦会所は天保2年〜3年(1831〜32)に村会所として建築。赤穂藩の茶屋としての役割もあり、2階の一角は「観海楼」と呼ばれた藩主専用の部屋だった。1930年に改造されて坂越公会堂となったが、92年に市文化財の指定を受け、藩主が休憩や宿泊に利用した「御成の間」など建築当時の間取りを復元整備。94年に一般公開が始まった。
30万人目の入館者になったのは、相生市旭の月岡昭子さん(78)。父の故武内雅虎さんは赤穂町と合併する前の坂越町で町長を務めた人物で、三女の月岡さんは子どものころ、公会堂だった旧坂越浦会所で開かれていた珠算教室に通った思い出があるという。
故郷の坂越に来るたびに旧坂越浦会所を訪れているという月岡さんは「私にとって昔を懐かしめる場所です。人口減の中ですが、地元のみなさんが地域起こしを頑張ってくれているので、これからも地域の文化財としてあり続けてほしい」と語った。
* * *
「市教育委員会文化財課」が「市教育委員会文化祭課」になっていました。誤字を修正しました。(2022年6月11日10時15分)
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2022年6月11日号(2465号) 3面 (12,599,577byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
赤穂義士・堀部安兵衛の自筆遺書再発見「命がけの覚悟」 [ 文化・歴史 ] 2024年11月26日JR播州赤穂駅「みどりの窓口」11月末で廃止 [ 社会 ] 2024年11月23日《兵庫県知事選2024》齋藤氏が再選 投票率大幅アップ [ 社会 ] 2024年11月18日JAXAミッション支援 高校生たちが観測チャレンジ [ 文化・歴史 ] 2024年11月17日《兵庫県知事選2024》赤穂市の期日前投票 前回の1・5倍 [ 社会 ] 2024年11月17日《市民病院医療事故多発》科長が治療実績の不正付け替え提案 美術家8人が出品「群象の会」展 22日から [ 文化・歴史 ] 2024年11月15日丸山サンビーチ駐車場 一部利用者から過大徴収「精算プログラムの不具合」 [ 社会 ] 2024年11月12日獅子舞4団体が熱演 赤穂市伝統文化祭 [ 文化・歴史 ] 2024年11月10日悲嘆からの立ち直り支える「グリーフケア」 [ 社会 ] 2024年11月10日アートで地域の魅力さらに 御崎でプロジェクト [ 文化・歴史 ] 2024年11月06日獅子舞保存会4団体出演 9日に伝統文化祭 日展書の部11年連続入選 塩屋の清水まみさん [ 文化・歴史 ] 2024年11月03日令和6年秋の叙勲 赤穂市から2人受章 [ 社会 ] 2024年11月03日《兵庫県知事選2024》前職と新人 計7人が立候補 [ 社会 ] 2024年10月31日
コメントを書く