松年『富士牧狩図』も 未公開収蔵品展
2022年06月11日
赤穂ゆかりの芸術作家や地元に関連のある作品を収集している御崎の赤穂市立美術工芸館で、入手して以降展示したことのなかった品を紹介する企画展「未公開収蔵作品展」が開かれている。
赤穂雲火焼を創出した陶工の大嶋黄谷、明治期の京都画壇で活躍した日本画家の鈴木松年、「赤穂ルネッサンスの父」と呼ばれる洋画家の林鶴雄などの作品36点が並ぶ。
黄谷の蓋置は小品ながら第1回内国勧業博覧会で授与された菊花文褒賞をかたどった印がある。女流画家・上村松園の師としても知られる松年の『富士牧狩図』は源頼朝の「富士の巻狩り」を題材に描いた力作。林の『パリ・ベルヴィユ街』『イスに座る少女』など4点は、いずれも没後に遺族から寄贈された。
黄谷に師事した前賀蓼城、松年の父の鈴木百年の門弟だった今尾景年、さらに景年に師事した坂越出身の平井正年、幕末期に活躍した絵師の長安周得(本名義信)と孫の雅山、版画家の小畑勉などの作品も展示。作者は未詳だが、忠臣蔵の図柄の伊万里焼茶碗と九谷焼盃洗、赤穂緞通といった地元に関連のある美術工芸品も紹介している。
8月1日(月)まで午前9時〜午後5時。火曜休館。入館料200円(小中学生100円)。TEL42・0520。
掲載紙面(PDF):
2022年6月11日号(2465号) 4面 (12,599,577byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
田淵記念館で未公開だった収蔵品を展示している企画展
赤穂雲火焼を創出した陶工の大嶋黄谷、明治期の京都画壇で活躍した日本画家の鈴木松年、「赤穂ルネッサンスの父」と呼ばれる洋画家の林鶴雄などの作品36点が並ぶ。
黄谷の蓋置は小品ながら第1回内国勧業博覧会で授与された菊花文褒賞をかたどった印がある。女流画家・上村松園の師としても知られる松年の『富士牧狩図』は源頼朝の「富士の巻狩り」を題材に描いた力作。林の『パリ・ベルヴィユ街』『イスに座る少女』など4点は、いずれも没後に遺族から寄贈された。
黄谷に師事した前賀蓼城、松年の父の鈴木百年の門弟だった今尾景年、さらに景年に師事した坂越出身の平井正年、幕末期に活躍した絵師の長安周得(本名義信)と孫の雅山、版画家の小畑勉などの作品も展示。作者は未詳だが、忠臣蔵の図柄の伊万里焼茶碗と九谷焼盃洗、赤穂緞通といった地元に関連のある美術工芸品も紹介している。
8月1日(月)まで午前9時〜午後5時。火曜休館。入館料200円(小中学生100円)。TEL42・0520。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2022年6月11日号(2465号) 4面 (12,599,577byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
神官子孫宅に「大避大明神」縁起書 [ 文化・歴史 ] 2017年04月29日創作人形で「懐かしの昭和」 [ 文化・歴史 ] 2017年04月29日「サイケ」テーマにビートルズ展 [ 文化・歴史 ] 2017年04月27日金魚アート 金沢21世紀美で展示 [ 文化・歴史 ] 2017年04月22日有年中校歌レコード原板を寄贈 [ 文化・歴史 ] 2017年04月22日趣味の木工芸で平等院鳳凰堂 [ 文化・歴史 ] 2017年04月19日大河「きとっけぇ」書で誘致応援 美術工芸館図録に真贋疑惑 販売休止 [ 文化・歴史 ] 2017年04月08日書家42人が出品 赤穂書道会展 [ 文化・歴史 ] 2017年04月08日民俗資料館で9日サロン演奏会 ヒラオコ 5月で活動休止 [ 文化・歴史 ] 2017年03月29日メイプル写友会が第20回展 [ 文化・歴史 ] 2017年03月25日沖田遺跡をミニチュアで再現 [ 文化・歴史 ] 2017年03月24日境内に雅楽の調べ 歴史偲ぶ [ 文化・歴史 ] 2017年03月19日柴原家文書の活字化第1弾 [ 文化・歴史 ] 2017年03月18日
コメントを書く