剣道連盟が中学部発足 地域移行の受け皿へ
2023年05月13日
赤穂剣道連盟は今春新たに中学部を発足。少子化による部員数の減少で単独では団体戦に出場できない学校の生徒の受け皿にもなり、日本中学校体育連盟(中体連)の主催大会にも出場できる。公立中学校の部活動で今年度から始まった地域移行の足掛かりにもなりそうだ。
剣連関係者によると、赤穂市内に5つある中学校のうち、昨年度の時点で団体戦出場に必要な剣道部員数が確保できていた学校は男子2校、女子1校にとどまり、他の学校は合同チームを組まなければ団体戦に出場できない状況。剣道部が休部状態で、剣道をやりたくてもできない学校もあるという。
新たに発足した連盟中学部には赤穂と相生の計4つの中学校から男子6人、女子5人が入部。元教諭の福田豊彦さん(65)と坂越中教諭の木本英樹さん(39)らが指導者となり、尾崎剣道スポーツ少年団が練習する尾崎小体育館で平日の週3回稽古するほか、土曜日は連盟の合同稽古に参加する。練習場所まで自力で行けない部員は保護者か指導者が車で送迎。万一のけがや事故に備えてスポーツ安全保険に加入し、学校管理下の部活動と同程度の補償が受けられる。
部活動の地域移行をめぐっては、少子化対策と教員の働き方改革を目的に2023年度から段階的に取り組むよう国が方針。従来は原則学校単位だった中体連主催大会への参加資格が、今年度から一定条件を満たす地域スポーツクラブ単位にも認められた。これまで部活動の指導を学校教員の無償に近い奉仕に頼ってきた中、いかに地域で受け皿となる団体や指導者を確保していくのか。また、勝利至上主義の行き過ぎにならないかなどが課題になると予測されている。
「競技力の高い生徒を集めて強いチームをつくろう、というのではなく、あくまでも部員数が少なく充実した稽古ができない学校や、剣道部がない学校の生徒たちに剣道を頑張れる場を提供するのが目的です」と木本さん。7月の市中学総体に出場すれば、全競技を通して市内で初めて中体連主催大会に出場する地域スポーツクラブとなる見込みだ。
発足後、最初の公式戦となった4月23日の市民総合体育祭では団体戦で男女とも優勝し、上々のスタートを切った。部員たちは「チームでお互いに高め合える。大会では一つでも上を目指したい」と生き生きと稽古に励んでいる。
掲載紙面(PDF):
2023年5月13日号(2506号) 4面 (8,504,697byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
少子化が進む中、部活動の地域移行も見据えて地域スポーツクラブとして発足した赤穂剣道連盟中学部
剣連関係者によると、赤穂市内に5つある中学校のうち、昨年度の時点で団体戦出場に必要な剣道部員数が確保できていた学校は男子2校、女子1校にとどまり、他の学校は合同チームを組まなければ団体戦に出場できない状況。剣道部が休部状態で、剣道をやりたくてもできない学校もあるという。
新たに発足した連盟中学部には赤穂と相生の計4つの中学校から男子6人、女子5人が入部。元教諭の福田豊彦さん(65)と坂越中教諭の木本英樹さん(39)らが指導者となり、尾崎剣道スポーツ少年団が練習する尾崎小体育館で平日の週3回稽古するほか、土曜日は連盟の合同稽古に参加する。練習場所まで自力で行けない部員は保護者か指導者が車で送迎。万一のけがや事故に備えてスポーツ安全保険に加入し、学校管理下の部活動と同程度の補償が受けられる。
部活動の地域移行をめぐっては、少子化対策と教員の働き方改革を目的に2023年度から段階的に取り組むよう国が方針。従来は原則学校単位だった中体連主催大会への参加資格が、今年度から一定条件を満たす地域スポーツクラブ単位にも認められた。これまで部活動の指導を学校教員の無償に近い奉仕に頼ってきた中、いかに地域で受け皿となる団体や指導者を確保していくのか。また、勝利至上主義の行き過ぎにならないかなどが課題になると予測されている。
「競技力の高い生徒を集めて強いチームをつくろう、というのではなく、あくまでも部員数が少なく充実した稽古ができない学校や、剣道部がない学校の生徒たちに剣道を頑張れる場を提供するのが目的です」と木本さん。7月の市中学総体に出場すれば、全競技を通して市内で初めて中体連主催大会に出場する地域スポーツクラブとなる見込みだ。
発足後、最初の公式戦となった4月23日の市民総合体育祭では団体戦で男女とも優勝し、上々のスタートを切った。部員たちは「チームでお互いに高め合える。大会では一つでも上を目指したい」と生き生きと稽古に励んでいる。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2023年5月13日号(2506号) 4面 (8,504,697byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ スポーツ ]
「今も昔もボール追う子の目は同じ」尾崎野球少年団50周年 車いす卓球の北川雄一朗さん 国際OPで初優勝2冠 [ スポーツ ] 2024年11月18日県スポ少剣道で優勝 塩屋小5年の水野紬さん パワリフ世界マスターズで銅メダル [ スポーツ ] 2024年11月05日第32回赤穂ロータリークラブ杯サッカー大会 少林寺拳法の全国大会で入賞目指す 赤穂から初 スポーツ吹矢の全日本選手権へ [ スポーツ ] 2024年11月02日赤穂市文化賞・スポーツ賞など 7団体50個人表彰 ソフトテニス 第36回赤穂市中学校学年別大会 友道調教師が天皇賞・秋初制覇 国内G1通算20勝 [ スポーツ ] 2024年10月27日「夢はパラリンピック」坂越の関口真依さん 日本ゴールボール協会の強化指定 [ スポーツ ] 2024年10月26日赤穂弓友会10月例射会の結果 [ スポーツ ] 2024年10月23日「昨年以上の成績を」全日本女子学生剣道へ関福大 [ スポーツ ] 2024年10月22日全国ヤングクラブバレーで2年連続準V [ スポーツ ] 2024年10月17日「常に基本を意識して」城南緑地でランニングクリニック [ スポーツ ] 2024年10月14日
コメントを書く