広がる「子ども食堂」市の補助で有志が運営
2023年07月29日
子どもたちに無料や安価で食事と居場所を提供する「子ども食堂」の取り組みが赤穂市内で広まっている。今年度に御崎・尾崎地区と塩屋地区で新たに開設して計3か所になった。
いずれもボランティアの市民有志が市の補助を受けて運営。食事と体験プログラムをセットにしたり、料理教室を兼ねた内容にしたりするなど、それぞれ特色もみられ、「地域の子どもを地域で育てよう」という思いが活動を支えている。
朝日町の貸しスペースでは5月から毎月第1土曜日昼に「こども食堂ぱずる」が開かれている。代表の松本敬子さんと友人らが国産食材にこだわって調理した食事を50円で提供(要予約。大人は300円)。今月のメニューは具材たっぷりの冷やしそうめんと唐揚げ、デザートなどで、食後は夫の一郎さんが竹筒で工作した水鉄砲で遊んだ。「食事だけでなく、いろいろな体験の場も提供したい」と、今後も楽器演奏や手話体験などのプログラムを用意する予定だ。
塩屋公民館では今月から「しおや子ども食堂『おかえり』」がスタート。初回の8日には約20人が来場し、カレーライスをほおばった。子どもの料理教室も兼ね、調理には大人たちに混じって小学生3人が参加。にんじんの皮をむいたり、玉ねぎを切るなど手伝った。代表の笠原喜代子さん(71)=平成町=は「始めるまでは自分たちで出来るかどうか不安でしたが、これから試行錯誤しながら続けていきたい」。子ども無料、大人300円で今後も毎月第2土曜日の昼に実施する。
赤穂市は「子どもの居場所づくり事業」として今年度、実施団体への補助制度を拡充。例えば、子ども食堂を月2回以上開く団体に20万円(月1回以上は10万円)を補助する。4月には先行事例を紹介するワークショップを開き、松本さん夫妻や笠原さんも参加した。
ワークショップに講師として参加した「あこう子ども食堂」の岩崎由美子さん(58)=中浜町=は「私自身、子どもたちと一緒にカレー食べたら楽しそうやからやってみよか、という気持ちで始めた。あまり難しく考えず、自分のやりたいことを出来る範囲でやればいいと思う」と背中を押し、「子どもが歩いて行ける距離に居場所があるという状況になれば望ましい」と話す。
掲載紙面(PDF):
2023年7月29日号(2516号) 1面 (15,118,983byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
いずれもボランティアの市民有志が市の補助を受けて運営。食事と体験プログラムをセットにしたり、料理教室を兼ねた内容にしたりするなど、それぞれ特色もみられ、「地域の子どもを地域で育てよう」という思いが活動を支えている。
竹筒でできた水鉄砲で遊んだ「こども食堂ぱずる」の参加者
朝日町の貸しスペースでは5月から毎月第1土曜日昼に「こども食堂ぱずる」が開かれている。代表の松本敬子さんと友人らが国産食材にこだわって調理した食事を50円で提供(要予約。大人は300円)。今月のメニューは具材たっぷりの冷やしそうめんと唐揚げ、デザートなどで、食後は夫の一郎さんが竹筒で工作した水鉄砲で遊んだ。「食事だけでなく、いろいろな体験の場も提供したい」と、今後も楽器演奏や手話体験などのプログラムを用意する予定だ。
子どもの料理教室も兼ねる「しおや子ども食堂『おかえり』
塩屋公民館では今月から「しおや子ども食堂『おかえり』」がスタート。初回の8日には約20人が来場し、カレーライスをほおばった。子どもの料理教室も兼ね、調理には大人たちに混じって小学生3人が参加。にんじんの皮をむいたり、玉ねぎを切るなど手伝った。代表の笠原喜代子さん(71)=平成町=は「始めるまでは自分たちで出来るかどうか不安でしたが、これから試行錯誤しながら続けていきたい」。子ども無料、大人300円で今後も毎月第2土曜日の昼に実施する。
赤穂市は「子どもの居場所づくり事業」として今年度、実施団体への補助制度を拡充。例えば、子ども食堂を月2回以上開く団体に20万円(月1回以上は10万円)を補助する。4月には先行事例を紹介するワークショップを開き、松本さん夫妻や笠原さんも参加した。
ワークショップに講師として参加した「あこう子ども食堂」の岩崎由美子さん(58)=中浜町=は「私自身、子どもたちと一緒にカレー食べたら楽しそうやからやってみよか、という気持ちで始めた。あまり難しく考えず、自分のやりたいことを出来る範囲でやればいいと思う」と背中を押し、「子どもが歩いて行ける距離に居場所があるという状況になれば望ましい」と話す。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2023年7月29日号(2516号) 1面 (15,118,983byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
「消し忘れに注意!」学童防火ポスター展 [ 子供 ] 2024年03月05日患者と家族の拠り所 月例の「がんサロン赤穂」 田中康湧プロが五段に 若手棋戦で優勝も [ 社会 ] 2024年02月29日寸劇やクイズで学びの成果を発表 [ 子供 ] 2024年02月26日下水道使用料 2009年度以来の値上げへ改定率協議 市民病院の経営形態「変更の可能性ある」副市長が言及 [ 社会 ] 2024年02月24日「100%の演技のため120%の準備」市児童合唱団の定演 来月3日 雄鷹台山に登山ルート看板 [ 社会 ] 2024年02月22日「産廃処分場建設反対」住民団体がアピール行進 [ 社会 ] 2024年02月21日大規模災害想定しボランティアセンター開設訓練 綿栽培通して「人間サイズのまちづくり」兵庫県から奨励賞 赤穂署管内の刑法犯「乗り物盗」が3割 救急出動 前年から12%増 2年連続過去最多 [ 社会 ] 2024年02月17日第40回赤穂民報習字紙上展の入賞者 第48回赤穂市小学生陸上の結果
コメントを書く