市文化財の「地獄絵」6年ぶり開帳 誓教寺で28日
2024年04月27日
極楽浄土や地獄の世界観を鮮やかな色彩で描いた「三界六道図絵」(赤穂市指定有形文化財)を一般公開する「御絵解(ごえどき)法要」が4月28日(日)、高野の誓教寺(霜尾孝紹住職)である。2年に一度の恒例行事で、コロナ禍の中止をはさみ6年ぶりに行われる。
三界六道図絵は江戸時代後期の18世紀後半から19世紀中頃に京都の絵仏師により制作されたと推定される全16幅。平安時代の僧源信の著書『往生要集』で説かれる仏教の世界観を詳細に描写し、亡者が地獄で苦しむ様子などが鮮烈な色彩で描かれている。2006年度に絵画では初めて市有形文化財の指定を受けた。
御絵解法要は7代前の住職が始め、一旦は中断したが1998年に霜尾住職が再開した。その後は隔年で開催し、コロナ禍で2度中止となっていた。研究者によれば、地獄絵を所蔵する寺院は数多いが、御絵解の開催を続けているところは全国でも数えるほどしかないという。
法要は本堂で午前10時から午後3時まで。霜尾住職と次男の吏澄(りずむ)副住職(36)が4幅ずつ時間を区切って解説する。昼休み(正午〜1時)には客殿で16幅すべてを並べて参詣者に公開する(人数と時間制限あり)。当日は高野児童遊園を臨時駐車場として利用できる。同寺は同遊園から北へ徒歩3分。TEL48・8226。
掲載紙面(PDF):
2024年4月27日号(2550号) 1面 (9,097,674byte)
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6年ぶりの御絵解法要で開帳される誓教寺の「三界六道図絵」
三界六道図絵は江戸時代後期の18世紀後半から19世紀中頃に京都の絵仏師により制作されたと推定される全16幅。平安時代の僧源信の著書『往生要集』で説かれる仏教の世界観を詳細に描写し、亡者が地獄で苦しむ様子などが鮮烈な色彩で描かれている。2006年度に絵画では初めて市有形文化財の指定を受けた。
御絵解法要は7代前の住職が始め、一旦は中断したが1998年に霜尾住職が再開した。その後は隔年で開催し、コロナ禍で2度中止となっていた。研究者によれば、地獄絵を所蔵する寺院は数多いが、御絵解の開催を続けているところは全国でも数えるほどしかないという。
法要は本堂で午前10時から午後3時まで。霜尾住職と次男の吏澄(りずむ)副住職(36)が4幅ずつ時間を区切って解説する。昼休み(正午〜1時)には客殿で16幅すべてを並べて参詣者に公開する(人数と時間制限あり)。当日は高野児童遊園を臨時駐車場として利用できる。同寺は同遊園から北へ徒歩3分。TEL48・8226。
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