元TOKIOの山口達也さん「未来と自分は変えられる」
2024年06月16日
アイドルグループ「TOKIO」の元メンバーで、重度のアルコール依存症を公表している山口達也さん(52)の講演会が8日、中広の赤穂化成ハーモニーホールであり、「孤独からの脱却」と題して依存症に日々向き合っている自身の経験を語った。
山口さんは不祥事により2018年に所属事務所を退所。その2年後に飲酒運転でバイク事故を起こし、アルコール依存症と診断された。「この病気と一生付き合っていく」という覚悟を決めた上で、飲酒運転防止インストラクターやメンタル心理カウンセラーなどの資格を取得。現在は依存症や再チャレンジなどをテーマに講演活動を行っている。
講演で山口さんは、かつての自分を「酒が飲めるのが一人前の大人で、人生に必要なものだと思っていた」と振り返り、30代半ばから次第にアルコールに依存する生活に陥っていったと明かした。「友達や先輩とコミュニケーションを楽しむためのお酒が、気がつけば酔うために使用する薬物になっていた。事故を起こすまで気がついていなかった」。
「問題を起こして芸能界を去り、貯金も友達も失った」という中、アルコール依存症患者の自助グループに加わったことで自分自身や依存症を見つめることができたという。
今でも「気がつけばお酒のことを考えてしまう」という。「こうして人前で経験を話すことで一秒一秒、一生懸命止めている。これが自分の治療法。過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」と語り、「回復は自分一人では無理。周りの理解が孤独を溶かしていく」と周囲の協力の必要性も強調した。
「赤穂市福祉のつどい」(主催・赤穂市、赤穂市社会福祉協議会)の記念講演で約300人が来場した。
掲載紙面(PDF):
2024年6月22日号(2556号) 1面 (6,777,155byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
アルコール依存症に向き合う自身の経験を語った山口達也さん
山口さんは不祥事により2018年に所属事務所を退所。その2年後に飲酒運転でバイク事故を起こし、アルコール依存症と診断された。「この病気と一生付き合っていく」という覚悟を決めた上で、飲酒運転防止インストラクターやメンタル心理カウンセラーなどの資格を取得。現在は依存症や再チャレンジなどをテーマに講演活動を行っている。
講演で山口さんは、かつての自分を「酒が飲めるのが一人前の大人で、人生に必要なものだと思っていた」と振り返り、30代半ばから次第にアルコールに依存する生活に陥っていったと明かした。「友達や先輩とコミュニケーションを楽しむためのお酒が、気がつけば酔うために使用する薬物になっていた。事故を起こすまで気がついていなかった」。
「問題を起こして芸能界を去り、貯金も友達も失った」という中、アルコール依存症患者の自助グループに加わったことで自分自身や依存症を見つめることができたという。
今でも「気がつけばお酒のことを考えてしまう」という。「こうして人前で経験を話すことで一秒一秒、一生懸命止めている。これが自分の治療法。過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」と語り、「回復は自分一人では無理。周りの理解が孤独を溶かしていく」と周囲の協力の必要性も強調した。
「赤穂市福祉のつどい」(主催・赤穂市、赤穂市社会福祉協議会)の記念講演で約300人が来場した。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2024年6月22日号(2556号) 1面 (6,777,155byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 社会 ]
略式代執行で空き家解体 市内1例目 [ 社会 ] 2020年09月14日千種川で恒例の水生生物調査 「受けた恩を倍返し」赤穂高校同窓会長・東野雅弘さん [ 社会 ] 2020年09月12日公共灯LED化 年900万円コスト減 [ 社会 ] 2020年09月11日高齢者施設で水害避難訓練 [ 社会 ] 2020年09月08日相生市とのごみ処理広域化「見送り」 新型コロナで収入減世帯 国保税など減免 段ボールで間仕切り 避難所設営訓練 [ 社会 ] 2020年09月01日最大規模の高潮 赤穂市で18・1平方キロメートル浸水 [ 社会 ] 2020年09月01日自衛官募集相談員6人を委嘱 [ 社会 ] 2020年08月31日時重ねた魅力 築古物件を店舗に再生 市政情報をAI翻訳して配信 「産廃断固反対」市民の会が県へ要望書 [ 社会 ] 2020年08月27日40代女性が陽性 赤穂健福管内16人目 [ 社会 ] 2020年08月22日「北の玄関口」住民有志がまちおこし隊
コメントを書く