《市民病院医療事故多発》有印公文書偽造・行使容疑 医師3人を書類送検
2024年10月03日
赤穂市民病院の脳神経外科手術で起きた5年前の医療事故で虚偽の報告書を病院に提出したとして、兵庫県警捜査1課と赤穂署は10月3日、有印公文書偽造・同行使の疑いで関係した医師3人を神戸地検姫路支部へ書類送検した。
警察によると、書類送検されたのは、手術を執刀した40代男性医師=依願退職=と助手を務めた上級医の50代男性医師、同じ診療科の50代男性医師の3人。
捜査関係者によると、2019年10月に70代女性患者に行った頸椎の手術で、40代医師がドリルで首の神経を損傷したにもかかわらず、執刀したのは上級医だったとする虚偽の報告書を作成して提出した疑いがある。
関係者によると、この医療事故をめぐっては、事故発生後には医療事故報告書が提出されず、40代医師が関わった手術で発生した医療事故が少なくとも8件に達した20年2月末以降に当時の院長が脳神経外科に原因と再発防止策などの検証を指示。40代医師と上級医ら医師3人が協議して「医療事故検証結果報告書」を作成したとされる。
この報告書には、「損傷を与えた当事者はA医師(上級医)であって、M医師(40代医師)には責任は全くない」と記載。再発防止のための「今後の対応」を「A医師の手術手技能力の改善が急務である」としている。
しかし、その後に上級医が独自に病院に提出した別の報告書では、「(医療事故が起きるまでは)M医師の手により術操作が実施された」と事実関係をくつがえした上で、「この部分のみ私が執刀したことにしておこうと、科内の合議で最終的に決定した。M医師を守るためには他に選択肢がなく、やむを得ず虚偽の公式文書を提出せざるを得なかった」などと自ら不正を認めている。
関連サイト:
【関連記事】検証報告に虚偽記載「科内で合議」
掲載紙面(PDF):
2024年10月5日号(2570号) 1面 (6,489,223byte)
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警察によると、書類送検されたのは、手術を執刀した40代男性医師=依願退職=と助手を務めた上級医の50代男性医師、同じ診療科の50代男性医師の3人。
捜査関係者によると、2019年10月に70代女性患者に行った頸椎の手術で、40代医師がドリルで首の神経を損傷したにもかかわらず、執刀したのは上級医だったとする虚偽の報告書を作成して提出した疑いがある。
関係者によると、この医療事故をめぐっては、事故発生後には医療事故報告書が提出されず、40代医師が関わった手術で発生した医療事故が少なくとも8件に達した20年2月末以降に当時の院長が脳神経外科に原因と再発防止策などの検証を指示。40代医師と上級医ら医師3人が協議して「医療事故検証結果報告書」を作成したとされる。
この報告書には、「損傷を与えた当事者はA医師(上級医)であって、M医師(40代医師)には責任は全くない」と記載。再発防止のための「今後の対応」を「A医師の手術手技能力の改善が急務である」としている。
しかし、その後に上級医が独自に病院に提出した別の報告書では、「(医療事故が起きるまでは)M医師の手により術操作が実施された」と事実関係をくつがえした上で、「この部分のみ私が執刀したことにしておこうと、科内の合議で最終的に決定した。M医師を守るためには他に選択肢がなく、やむを得ず虚偽の公式文書を提出せざるを得なかった」などと自ら不正を認めている。
有印公文書偽造・同行使の容疑で関係した医師3人が書類送検された赤穂市民病院
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コメント
市民病院が赤穂市民のための病院であるためには経営だけでなく、患者や家族に誠実な病院であることが最も必要だと思います。
管理者の刷新、風通しの良い組織への変革が求められると私は考えます。
以上、お目汚し失礼いたしました。
20 0
投稿:医療従事者 2024年10月08日医療事故に対する赤穂市民病院の被害者・ご家族への対応、隠蔽体質、そして赤穂市の財政に大きく悪影響を与えている現状など不満を挙げればきりがありません。
コメント欄の皆さんのお怒りもごもっともですし、私も医療従事者として赤穂市民病院には強い憤りを感じています。
ですが、赤穂に住む皆さんには一度冷静に病院の必要性について考えていただきたいです。医師の高齢化や人員配置減、医師の働き方改革などですでに赤穂市民病院、中央病院ともに以前のような医療提供が困難になってきています。
対応可能な診療科も年々減少が進み、救急患者や紹介患者も当番医等の状況によっては受け入れ困難な日がすでに発生しています。
ご意見にあるように市外の大きな三次救急病院等に行けば良いかもしれませんが、救急搬送を必要とする患者さんについては、その市外までの搬送時間が命に関わります。
市民病院や中央病院で対応ができれば救えたかもしれない命が確実に存在します。そしてそれは私達自身だけではなく、自分の両親や子どもかもしれないのです。
赤穂市内での医療機能の維持は必須であると考えます。ですが赤穂市民病院に関しては市の財政へ大きな影響を与えている以上、赤穂市の人口動態等に合わせた適切なサイズダウン・見直しが絶対に必要です。病院経営に関わる方々が早くそのことに気づいてくれることを切に願うばかりです。
30 2
投稿:医療従事者 2024年10月08日19 6
投稿:市民 2024年10月07日医療事故ももちろん許されませんが、故意ではないです。
本件に関しては故意であり、その後の被害の拡大を招いたわけですから相当悪質です。
この上級医は何らかの処分を受けたのでしょうか。医者としての倫理感もなく、そのまま平然と業務を続けられることに疑問を抱きます。
こんな信用ならない病院には誰も行きません。行かない病院に何億もの税金をつぎ込むのは許せません。
何かあれば市外の大きい病院へ行きますから、はっきり言って市民病院はいらないです。
13 20
投稿:30代市民 2024年10月06日市民病院がなくなったら、いま市民病院にかかっている患者がすべて中央病院に行くと想像したら、私はぞっとします。
患者が倍になり、待ち時間が今の倍になる。
診察の予約が取りにくくなる。
手術も順番待ちになる。
透析患者の数も倍になり、ベッド数が全く足りなくなります。
救急患者も倍になり受け入れ不可能に。
中央病院の先生や看護師さんの負担も倍増。
まだまだたくさんのしわ寄せが想像つきます。
市民病院がなくなったら困るのは市民病院の患者だけではないと思います。
無くすことは避けなければ。
21 13
投稿:市民 2024年10月06日赤穂市民病院のこと、書きすぎじゃないですか?
それで余計に患者さんが減るのでは?(そんなに減ってるようには見えないですが)
だけど市民病院に不満があるのは確かです。
12 18
投稿:赤穂在住 2024年10月06日先日もコロナ患者受け入れ拒否という話が出てましたが、中央病院は感染症病棟がある訳でもないのにコロナ患者の入院を積極的に受け入れてました
これ公的病院と民間病院のポジションが逆転してますよね
申し訳ないですが昭和の頃と違って中央病院にできなくて市民病院ならできるという事はほとんど無く、公的病院として残す説得力は無いですね
26 19
投稿:太郎 2024年10月06日28 19
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投稿:チャーリー 2024年10月04日コメントを書く