赤穂玩具博物館 20周年記念で出前紙芝居
2024年10月05日
ブリキのロボットやメンコなど昔懐かしいおもちゃを集めて展示している上仮屋北の私設ミュージアム「赤穂玩具博物館」が開館20周年を迎えた。館長の鈴原義経さん(51)は20周年記念で紙芝居の無料出前上演を行うとし、出張先を公募している。

宍粟市山崎町出身の鈴原さんは大学生だった20歳のとき旅行で訪れた浜坂で、おもちゃ屋の店先でたまたま目に留まったブリキのUFOを購入したのをきっかけにレトロ玩具に興味を持った。アンティークな魅力にひかれ、問屋などを巡って掘り出し物を収集。「多くの人に見てほしい」と2004年4月に博物館をオープンした。
集めた品に愛情をもって大切に取り扱う鈴原さんを信頼して遺品やコレクションを寄贈されることもあり、これまでに収集した品は、ホーロー製の広告看板といった民俗資料、赤穂緞通や焼き物の伝統工芸品なども含めて推定数万点に上るという。テレビでも度々取り上げられるなど観光スポットとして定着し、毎年1000人前後の来館者がある。
鈴原さんは博物館を運営するかたわら、「日本で生まれた一つの文化」として紙芝居の伝承にも力を注ぐ。レパートリーは昔話や民話、忠臣蔵ものなど約50種類。クイズや得意の似顔絵を組み合わせ、初夏恒例の「土曜夜店」で上演して子どもたちを喜ばせたり、福祉施設で出前上演して高齢者を楽しませたりして人気を集めている。
かつて紙芝居師だった人が備品を無料で譲ってくれたり、技術を伝授してくれたりしたこともあった。「博物館を開いていなければ縁がなかったはずの多くの方々と出会えた。おもちゃを集めて良かった」と振り返る鈴原さん。「続けてこられたのは地域のみなさんのご理解とご支援があったから。感謝の気持ちを込めて恩返ししたい」と紙芝居の無料出張は20周年にちなんで20か所を募集する。出張する日程や時間は相談して決める。TEL45・7778。
掲載紙面(PDF):
2024年10月5日号(2570号) 1面 (6,489,223byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)

開館20周年を記念して紙芝居の無料出張を行う「赤穂玩具博物館」の鈴原義経館長
宍粟市山崎町出身の鈴原さんは大学生だった20歳のとき旅行で訪れた浜坂で、おもちゃ屋の店先でたまたま目に留まったブリキのUFOを購入したのをきっかけにレトロ玩具に興味を持った。アンティークな魅力にひかれ、問屋などを巡って掘り出し物を収集。「多くの人に見てほしい」と2004年4月に博物館をオープンした。
集めた品に愛情をもって大切に取り扱う鈴原さんを信頼して遺品やコレクションを寄贈されることもあり、これまでに収集した品は、ホーロー製の広告看板といった民俗資料、赤穂緞通や焼き物の伝統工芸品なども含めて推定数万点に上るという。テレビでも度々取り上げられるなど観光スポットとして定着し、毎年1000人前後の来館者がある。
鈴原さんは博物館を運営するかたわら、「日本で生まれた一つの文化」として紙芝居の伝承にも力を注ぐ。レパートリーは昔話や民話、忠臣蔵ものなど約50種類。クイズや得意の似顔絵を組み合わせ、初夏恒例の「土曜夜店」で上演して子どもたちを喜ばせたり、福祉施設で出前上演して高齢者を楽しませたりして人気を集めている。
かつて紙芝居師だった人が備品を無料で譲ってくれたり、技術を伝授してくれたりしたこともあった。「博物館を開いていなければ縁がなかったはずの多くの方々と出会えた。おもちゃを集めて良かった」と振り返る鈴原さん。「続けてこられたのは地域のみなさんのご理解とご支援があったから。感謝の気持ちを込めて恩返ししたい」と紙芝居の無料出張は20周年にちなんで20か所を募集する。出張する日程や時間は相談して決める。TEL45・7778。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2024年10月5日号(2570号) 1面 (6,489,223byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
赤穂義士会講演会「上杉家と吉良家」 JA兵庫西が詐欺被害から顧客守る 赤穂署管内で年間3度目 [ 社会 ] 2025年01月06日
赤穂藩政支えた前川家史料公開 7歳の浅野内匠頭が描いた絵も [ 文化・歴史 ] 2025年01月05日
《市民病院医療事故多発》院長命令に背き侵襲的検査12件 3件は文書通達後 日本初の坑道ラドン浴施設 開設への道のり映画化 [ 社会 ] 2025年01月01日
2年後の赤穂高100周年へ実行委発足 [ 社会 ] 2025年01月01日
《市民病院医療事故多発》医療ミスの脳外科医 業務上過失傷害罪で在宅起訴~神戸地検姫路支部 《市民病院医療事故多発》「膿出し切る必要」現役医師が提言 [ 社会 ] 2024年12月21日
市教委サーバがウイルス感染 一部データに障害 役者魂貫いた元赤穂観光大使 故木下通博さんの冥福祈る [ 社会 ] 2024年12月14日
赤穂城と忠臣蔵 スマホで音声ガイド [ 文化・歴史 ] 2024年12月14日
職員不祥事受け給与5%カット 市長「道義的責任」 [ 社会 ] 2024年12月12日
次回は13年後 珍しい「土星食」 [ 社会 ] 2024年12月09日
四十七士の和紙人形 赤穂大石神社へ奉納 [ 文化・歴史 ] 2024年12月07日
義士祭パレード実況担当へ高校生ら特訓中 [ 文化・歴史 ] 2024年12月05日
コメントを書く