赤穂義士・小野寺十内の妻直筆の書状
2009年05月18日
小野寺十内の妻丹の直筆と鑑定された書状
書状は縦約15センチ、横約85センチあったものを、ほぼ半分に切断して掛け軸に軸装。古文書収集家の四角さんが昨秋、京都の古美術業者から手に入れ、同センターの瀬戸谷晧所長に鑑定を依頼した。
「御文をいただき、ありがとうございます」「久々にご旅行なさり、ほうぼうゆっくりと遊山されていることと、こちらでもお噂しているところです」などの文面から、旅行中の知人への返信とみられ、末尾に「めいゑい(みょうえい)様」の宛名と「小の寺十内内」の署名がある。東京大史料編纂所の透写との比較で、「字のハネやトメの癖、署名の書き方が酷似」しており、真筆と断定した。
宛て先の「みょうえい」について瀬戸谷所長は複数の可能性を指摘した上で、「仏門に入って妙栄を名乗った大石良総(内蔵助の親類で後の無人)の妻ではないか」と推測する。
丹は、京都留守居役だった夫の十内と京都に居住。良総の妻は元禄10(1697)年4月に出家し、その年の9月に一族で京都から江戸へ移った。
手紙には「お早いお帰りをお待ち申しております」と書かれていることから、「江戸に発つ前に遊山した妙栄に丹が出した手紙とみることもできる」(瀬戸谷所長)と分析している。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2009年5月23日(1848号) 1面 (7,795,603byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 社会 ]
JR播州赤穂駅「みどりの窓口」11月末で廃止 [ 社会 ] 2024年11月23日《兵庫県知事選2024》齋藤氏が再選 投票率大幅アップ [ 社会 ] 2024年11月18日《兵庫県知事選2024》赤穂市の期日前投票 前回の1・5倍 [ 社会 ] 2024年11月17日《市民病院医療事故多発》科長が治療実績の不正付け替え提案 丸山サンビーチ駐車場 一部利用者から過大徴収「精算プログラムの不具合」 [ 社会 ] 2024年11月12日悲嘆からの立ち直り支える「グリーフケア」 [ 社会 ] 2024年11月10日令和6年秋の叙勲 赤穂市から2人受章 [ 社会 ] 2024年11月03日《兵庫県知事選2024》前職と新人 計7人が立候補 [ 社会 ] 2024年10月31日「地域のつながり再確認を」地域安全市民大会 [ 社会 ] 2024年10月28日投票用紙を二重交付 期日前投票済みを見落とし [ 社会 ] 2024年10月28日《衆院選2024》山口氏8選 池畑氏は比例復活で2選 [ 社会 ] 2024年10月28日女性の参画進めるには? はりま台自治会に視察 [ 社会 ] 2024年10月24日第43回危険業務従事者叙勲 [ 社会 ] 2024年10月21日関西電力赤穂発電所 来年7月末で廃止決定 「赤穂の魅力をPR」第38代義士娘が決定 [ 社会 ] 2024年10月13日
コメントを書く