最近では珍しいナマズの遡上
2009年06月11日
周世の黒谷川で近ごろ、ナマズの遡上が始まっている。夜行性のため、昼間は姿を見せず、午後8時ごろから活動を始めるようだ。
ナマズは5月から7月ごろにかけて川をさかのぼって細い水路へ移動。田んぼや水草の茂みで産卵行動をとる習性がある。
同川は高雄山などに降った雨を集めて千種川へ注ぐ谷あいの小川。側面はコンクリート張りだが、川床にはところどころ水草が生えた部分が残っている。地元の人の話では、昔から田植えの時期になると毎年ナマズが千種川から遡上するという。
今年も6月に入り、県道周世尾崎線の古河橋付近の水門にナマズたちが集結。多い日には30〜40匹ほどの群れを見ることができる。一度に水門をくぐることはなく、1匹ずつ順番に通過。まるで互いに譲り合っているかのようだ。
卵は数日で孵化。稚魚は大きくなるまで水草のある水路で過ごすが、親魚は産卵が終わるとすぐに下流へ戻る。
姫路市立水族館によると、ナマズの遡上はかつてはどの川でも見られたが、最近は段差工で遮られるなどで珍しくなっているという。
掲載紙面(PDF):
2009年6月13日(1851号) 3面 (8,276,435byte)
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ナマズは5月から7月ごろにかけて川をさかのぼって細い水路へ移動。田んぼや水草の茂みで産卵行動をとる習性がある。
同川は高雄山などに降った雨を集めて千種川へ注ぐ谷あいの小川。側面はコンクリート張りだが、川床にはところどころ水草が生えた部分が残っている。地元の人の話では、昔から田植えの時期になると毎年ナマズが千種川から遡上するという。
今年も6月に入り、県道周世尾崎線の古河橋付近の水門にナマズたちが集結。多い日には30〜40匹ほどの群れを見ることができる。一度に水門をくぐることはなく、1匹ずつ順番に通過。まるで互いに譲り合っているかのようだ。
卵は数日で孵化。稚魚は大きくなるまで水草のある水路で過ごすが、親魚は産卵が終わるとすぐに下流へ戻る。
姫路市立水族館によると、ナマズの遡上はかつてはどの川でも見られたが、最近は段差工で遮られるなどで珍しくなっているという。
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