“幻の陸軍教育隊”存在示す資料
2009年08月01日
非核平和展で紹介される赤穂陸軍高射教育隊の資料
同教育隊は、空襲で焼けた千葉陸軍高射学校浜松分教所を補うため、第2次世界大戦末期の昭和20年8月7日、陸軍所属の高射砲兵養成機関として作られた。当時の軍部は連合軍上陸に備えようと、急ごしらえの新設部隊を各地に配置しており、同隊もその一つとみられている。
編成から8日後に終戦を迎え、隊員らは9月1日に復員完了。秘匿事項とされた部隊に関する情報は闇から闇へと葬られ、実態が語られることはなかった。終戦からおよそ半世紀経った平成6年ごろ、当時市史編さん専門委員だった宮川秀一さん(故人)が古書店で部隊解散時の残務整理書類とみられる冊子など約30点を発見。赤穂の昭和史を物語る貴重な資料として市が購入し、歴史博物館で所蔵している。
今回展示されるのは、連合軍に兵器を引き渡すために英語で書かれた「兵器引渡品目員数表」、印鑑が6個入った木箱など11点。そのうち、“極秘”の赤印が押された「昭和二十年七・八月行事書類」など6点は市の所蔵後、初めて公開される。
展示を企画した市総務課は「赤穂に軍の養成学校があったことはあまり知られていない。この機会に平和の大切さを考えてほしい」と来場を呼びかけている。
同展は8月9日(日)まで1階ギャラリーで午前9時〜午後5時。市立民俗資料館蔵の軍服、銃剣、開戦時極秘電文など約60点も展示。8日と9日は原爆の悲惨さなどを描いた映画を午後2時から上映する。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2009年8月1日(1858号) 1面 (7,959,107byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
坂越のまち歩き散策マップ発行 [ 社会 ] 2015年05月01日27年春の叙勲、赤穂から2人 [ 社会 ] 2015年04月29日寒さ苦手な「ど根性メロン」 [ 社会 ] 2015年04月28日民間の「目」で高齢者見守り [ 社会 ] 2015年04月22日平成27年度の市自治功労者 [ 社会 ] 2015年04月21日商議所青年部会長に矢野氏 [ 社会 ] 2015年04月20日プロバスクラブ新会長に玉置氏 [ 社会 ] 2015年04月20日消防功労者表彰 [ 社会 ] 2015年04月20日周世の専念寺で継職法要 [ 社会 ] 2015年04月19日文化財保護へ防犯パトロール強化 「夢育む教育目指す」新教育長インタビュー [ 社会 ] 2015年04月17日第3子以降の出産・入学に祝金 [ 社会 ] 2015年04月07日使命に殉じた消防人に哀悼 [ 社会 ] 2015年04月05日「物いたわる心を」人形供養祭30回目 [ 社会 ] 2015年04月05日県議選、無投票で長岡氏が4選 [ 社会 ] 2015年04月03日
コメント
0 0
投稿:赤穂民報 2010年08月26日2 0
投稿:新川辰郎 2010年08月25日コメントを書く