赤穂市が１００％出資する財団法人・赤穂市公園施設管理協会の男性職員（５０）が就業規則に反して家庭教師を副業していることがわかった。
　本紙の調べでは、男性職員は数年前から仕事を終えた平日夜間または休日に相生市、姫路市、宍粟市など複数の世帯で中学生を主に英語を指導。複数の家庭教師派遣会社に登録し、そこからの紹介で派遣されているケースもあった。副業は連日に及び、平日夜も１日に２軒かけもちするほど熱心だった。
　知人の紹介で指導を依頼したある保護者は「過去の経歴などについて一切聞かないという条件だった。先生の住所や電話番号も教えてもらえず、連絡は常に公衆電話からだった」と話した。別の世帯の保護者は、「数年前に上の子を教えてもらった。そのときは会社からの派遣だったが、今年になって先生から『下の子が受験ですね』と連絡があり、会社を通さず直接契約した」と証言した。
　同協会によると、問題の職員は平成１１年に技能員として協会が直接採用。１６年と１８年に「家庭教師の副業をしている」との匿名の通報があり、本人を問い質したが、「やっていない」と否認したという。
　同協会は「事実関係を確認した上で厳正に対処したい」と話している。

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掲載紙面（PDF）：
2009年10月10日(1866号) 1面 (7,667,924byte)
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