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重度の難聴に有用「人工内耳」

 2010年01月27日 
 「人工内耳」を装用した難聴者が聞こえの回復を実感する演奏会「届けたい きみの耳に 音楽を!」(主催・洗足学園音楽大学音楽感受研究室)が2月13日(土)、赤穂市文化会館(ハーモニーホール)小ホールで行われる。装用者が感想を語るコーナーもあり、主催者は「健聴者にも人工内耳への理解を深めてほしい」と一般来場も呼びかけている。
 耳に入る音を大きくして鼓膜を振動させる補聴器に対し、人工内耳は蝸牛に埋め込んだ電極が直接聴神経を刺激する仕組み。主に言語聴取に効果があり、装用後のリハビリテーションによって日常会話が可能になる。
 人工内耳メーカー「日本コクレア」によると、国内の難聴者600万人のうち約30万人が補聴器ではほとんど音を聞き取れない「高度感音難聴」で、約6000人が人工内耳を装用。新生児1000人に1人の割合とされる小児難聴者にとっては言語能力の発育にも有効という。
 同研究室は平成13年から、高低幅の大きな音を人工内耳で識別する方法を研究。その実践の場として演奏会を開いてきた。兵庫県内では今回が初めてで、和音が少なく聞きとりやすいマリンバなどの打楽器を中心に同大講師ら8人が演奏する。
 第1部(午前11時)は小学2年生以下とその保護者対象で入場無料。小学3年生以上を対象とする第2部(午後1時45分)は入場料500円。人工内耳の見本展示、難聴に関する相談コーナーもある。要約筆記あり。問合せはTel03・3817・0241(事務局)。
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掲載紙面(PDF):
2010年2月6日(1881号) 4面 (9,832,664byte)
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