児童遊園地の約1割「使用中止」
2010年02月27日
重要部材の異常で使用中止になっている公園遊具が市内100基に上った=木生谷第1児童遊園
市子育て健康課によると、児童遊園地に設置されている遊具総数は約1000基。2カ月に一度、目視と打診による定期点検を実施しているが、公園で子どもがけがをするケースが全国的に増加したのを受けて、昨年7月から約2カ月間かけて遊具メーカーによる劣化診断を実施した。
公益法人が定める規準に沿ってチェックした結果、支柱が基礎コンクリートから絶縁した回転式ジャングルジムや階段部分が腐食したすべり台などが相次いで発見。4段階ある診断ランクで最低の「D判定(重要部材に異常があって修理不能な状態)」とされた。それらのほとんどは第2次ベビーブーム後の昭和50年代に設置した遊具で、老朽化が原因という。
市は新年度予算に撤去費用を計上し、4月から順次取り除く予定。遊具の再設置には1基40万円前後が必要で、「遊具を更新するかどうかは各自治会と協議したい」としている。その他の修理可能な遊具については今後対応を検討するといい、「従来は数年ごとだった劣化診断を年1度とし、早期発見による修理で遊具を長持ちさせたい」と話している。
なお、都市整備課が管理する「都市公園」41カ所については遊具197基中6基がD判定。昨年11月下旬までにすでに撤去を済ませ、新年度はC判定(重要部材に異常があり、早急な修理が必要)の遊具を集中的に修理する予定。
1カ月前に公園デビューした子どもを持つ20代女性は「どうして使用禁止になったのかなと思っていました。遊具がなくなると、さびしくなる」と話していた。
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掲載紙面(PDF):
2010年2月27日(1884号) 3面 (9,490,993byte)
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