「人力車税」「陪審員」−80年前の「尾崎村報」
2010年03月06日
陪審員、人力車税など時代を感じさせる言葉が紙面に登場する「尾崎村報」
「赤穂市史」によると、尾崎村は明治22年に村制施行。昭和12年に赤穂町、塩屋村、新浜村と合併するまで存在した。
今回見つかった村報は昭和2年8月15日発行の第2号など計22号分。うち8号分はこれまで所在が確認されていなかった。
B5判に近いサイズで、月1回発行だったとみられる。初期は手書きのガリ版刷りで、第10号から写植印刷。税制変更や村予算の広報などのほか、小学校出席率の地区別ランキング、入営志願を促すための徴兵適齢者名簿も。チフスの発生状況、地区で流行していた眼病「トラコーマ」の発症者数といった衛生面の記事も多い。
自動車税の増税と人力車税廃止(8号、3年2月)、当時の裁判で導入されていた陪審制度の陪審員候補者(31号、5年12月)などは時代を映す内容。6年3月の33号には、児童増に対応するための尾崎小校舎新築移転用地として塩田跡2町歩を購入する告知と、土地買収費として4000円が記載されている。
昭和初期の自治体広報紙は町村合併や戦争の混乱で散逸している場合が多い。上杉さんは「創刊号など未発見の号を持っている人があれば、ぜひ知らせてほしい」と呼びかけている。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2010年3月6日(1885・1886号) 1面 (14,306,337byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
三木家文書公開 討ち入りの記述も [ 文化・歴史 ] 2016年11月25日県史跡の墓所 イノシシ被害 [ 文化・歴史 ] 2016年11月23日「祭」テーマに吹奏楽の演奏会 “赤穂富士”テーマに習字コンクール展 尺八と琴の演奏発表会 赤穂美術協会が18日から小品展 [ 文化・歴史 ] 2016年11月18日「子ども義士物語」上演へ稽古真剣 市民合唱団が関西フィルと共演 [ 文化・歴史 ] 2016年11月13日34年ぶり外壁塗装修理 民俗資料館 [ 文化・歴史 ] 2016年11月12日一攫千金の夢昔も 江戸時代の富くじ箱 [ 文化・歴史 ] 2016年11月10日赤穂出身ピアニストが演奏披露 古出石焼のコレクター展 [ 文化・歴史 ] 2016年11月05日歴史と文学講座「渡来文化と秦氏」 白いチョークの会 第41回会員展 [ 文化・歴史 ] 2016年11月01日歴史文化基本構想策定へ初会合 [ 文化・歴史 ] 2016年10月31日
コメントを書く