「たくみさん」へ中学生が太鼓稽古
2010年08月14日
本番に向けて太鼓の練習に励む新田地区の中学生。行事を楽しみにする住民が練習のときから集まる
「たくみさん」は江戸時代に新田地区を開拓した赤穂浅野家・初代藩主、長直公の遺徳を偲び、毎年の命日に開催。盆踊りを楽しむ慣わしとなっている。「地域行事を青少年育成に役立てよう」と平成7年から中学生に太鼓を任せ、今年も回覧で有志を募ったところ、地区内生徒の約8割にあたる41人が集まった。
今月3日から新田自治会館で稽古開始。初参加の生徒は木棒をやすりで磨いて自分専用のバチを作ることから始め、山本茂幸さん(60)ら太鼓を得意とする地域の大人たちが初歩から指導した。
大半は昨年も参加した経験組だ。「受験勉強もあるけど、これだけは参加したい」と話す3年生の中村綾香さん(14)。塾がある日も勉強が終わると練習会場に駆け付ける。中学卒業後もコーチとして顔を見せる高校生や大学生もあり、縦のつながりも生まれてきた。
「難しい年頃の子たちが地域の行事に参加してくれることがうれしい」と実行委員長の矢野一昭・自治会長(62)。18日に総仕上げを行う予定で、「当日は思う存分腕を振るってもらえれば」と生徒らのがんばりに期待を寄せている。
「たくみさん」は午後6時から夜店がオープン。中学生の出番は7時から。9時からは西播磨地域で活動する民謡グループ「凡聖社」が出演する。
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掲載紙面(PDF):
2010年8月14日(1908号) 4面 (11,123,344byte)
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